ピアノの正しい7つの処分方法!費用や注意点も解説!

ピアノの正しい7つの処分方法!費用や注意点も解説!

長年使ってきたピアノでも、弾かなくなってしまうと部屋のスペースを占領する不用品になってしまいます。ピアノは部屋から運び出すのも重労働になるうえに、処分費用も高くなりがちです。

この記事では、処分費用を抑えてピアノを手放す方法を紹介します。ピアノの具体的な処分費用から手放すときの注意点も解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

もくじ

ピアノの正しい6つの処分方法

ピアノの正しい6つの処分方法

ピアノは、主に以下の6つの方法で処分できます。

  • 粗大ごみとしてピアノを処分する
  • 不用品回収業者にピアノを回収してもらう
  • 親戚や友人にピアノを無料で引き取ってもらう
  • オークションサイトやフリマアプリに出品する
  • 買取業者へ売却する
  • 施設にピアノを寄付する

それぞれの特徴を詳しく解説します。

粗大ごみとしてピアノを処分する

ピアノを粗大ごみで処分する場合は、手数料としておよそ1,500円~2,000円がかかります。ただし、ほとんどの自治体で粗大ごみとして回収できないため事前に確認が必要です。

【粗大ごみとしてピアノを処分する方法】

  1. 自治体の粗大ごみ回収日を確認
  2. 希望の回収日を決めて、電話やWEBで自治体に申し込む
  3. 環境事業所や指定販売店で手数料納付券を購入
  4. 手数料納付券に必要事項を記入のうえ貼付
  5. 回収日に指定の回収場所に運ぶ

グランドピアノやアップライトピアノは、基本的に自治体で粗大ゴミとして処分することはできません。ただし、電子オルガン、電子ピアノ、エレクトーンは粗大ゴミとして処分できる地域もあります。

不用品回収業者にピアノを回収してもらう

不用品回収業者はピアノの種類や状態にかかわらず回収できるので、簡単に処分したいなら不用品回収業者を頼るのも一つの方法です。

不用品回収業者に依頼すれば搬出作業も作業代に含まれるため、重量やサイズによる追加請求の心配がありません。

不用品回収業者に処分を依頼する際の費用相場は以下の通りです。

グランドピアノ40,000~50,000円程度
アップライトピアノ20,000~30,000円程度
電子ピアノ10,000円程度

一般的には通常のクレーン作業でアップライトピアノ搬出費は約1万円となっています。通常のクレーン車ではブーム(アーム)の距離が4-5メートルが限度となっています。お庭が広く、通常のクレーン車ではブーム(アーム)が届かない場合などは、大型のクレーン車を用います。この場合は料金が50,000円以上かかることもあり、割高になります。

不用品回収業者ならピアノ以外の不用品もあわせて処分してもらえるため、割安で処分できるのがメリットです。

【不用品回収業者にピアノ処分を依頼する手順】

  1. 依頼する前に、不用品回収業者が「一般廃棄物収集運搬業者」の資格を持っているか確認
  2. WEBや電話でピアノを処分したい旨を伝え、見積もりを取る
  3. 金額に納得できたら、ピアノの回収日時を調整
  4. 指定日時に不用品回収業者が回収に来るため、ピアノを引き渡す

不用品回収業者のなかには不当な高額請求をしてくる悪質な業者もいます。無許可の不用品回収業者には以下のような特徴があるので注意してください。

  • 町中を大音量で巡回
  • 空き地で回収
  • チラシを配布
  • インターネット広告を出している

ご家庭の廃棄物を回収するには、市区町村の「一般廃棄物処理業許可」や委託が必要です。「産業廃棄物処理業の許可」や「古物商の許可」では回収できません。産業廃棄物処理業許可は、工場や企業の廃棄物を処理するための許可です。古物商の許可は、中古品等の売買を行うための許可ですので、違いを理解しておくことが大切です。

親戚や友人にピアノを無料で引き取ってもらう

ピアノを無料で処分したい方は、親戚や友人に譲る方法があります。処分したいピアノが電子ピアノなどの軽量のピアノの場合、日程さえ決まればすぐにでも自力で運搬して手放すことができます。

しかし、遠方まで運搬が必要な場合や設置先が特殊な場合には、専門業者に運送を依頼する必要があり、その場合は追加費用が必要です。

また、最近は自宅周辺の人に不用品を譲ることができるアプリも登場しており、無償提供の輪が広がっています。

この場合も運搬作業を自力で行えるのであれば無料でピアノを手放すことができます。

【専門業者にピアノの運搬作業を依頼する手順】

  1. ピアノの種類やサイズを伝える
  2. 運搬費用の見積もりをとってもらう
  3. 金額に納得できたら、配送先と搬出日時を決める
  4. ピアノを業者に引き渡し、配送してもらう

自家用車に載せられないような大きいサイズのピアノは、運搬中の事故や破損を防ぐためにも専門業者に依頼するのが安心です。

オークションサイトやフリマアプリに出品する

ピアノの処分を急いでいないなら、オークションサイトやフリマアプリに出品して売れるのも待つという方法もあります

ピアノの配送費は購入者負担となるほか、本来なら処分費用がかかるピアノを、売却することで利益に変えることができます。

売れるまで長期間保管しておかなければならない負担は発生しますが、11月~12月のクリスマスプレゼントの時期になると高値での売却も期待できるため、処分に時間がかかっても高値で取引したいと考えている人には適した方法です。

ピアノを取り扱っている主要なオークションサイトやフリマアプリは「ヤフオク!」「メルカリ」「ラクマ」などがあります。

売却価格の相場はアップライトピアノやグランドピアノで約20万円~70万円、電子ピアノは3万円~6万円程度で売れており、ほとんどが着払いでの取引です。

注意点として、トラブル対応などは基本的に個人間で解決する必要があります。キズや汚れなどは漏れなく写真を撮って商品説明に記載しておくとトラブルを防ぐことができます。

買取業者へ売却する

ピアノは買取業者に売却することもできるため、処分にお金をかけたくない人は利用してみてください

【ピアノの買取相場】

グランドピアノ50,000円~600,000円
アップライトピアノ50,000円~200,000円
電子ピアノ10,000円~150,000円

買取業者ごとに持っているピアノの種類や在庫が異なるため、最初の業者で買取を断られたとしても、ほかの買取業者では受け付けてくれることもあります。

そのため、ピアノの売却は相見積もりを取るのがポイントです。複数の業者に一括査定を依頼できるWEBサイトもあるため、まずは気軽に査定依頼を出してみてください。一括査定を依頼すると、数分~数日の間に、各ピアノ買取会社から査定の連絡が電話やメールで届きます。

査定に必要な情報や査定依頼の手順については以下の通りです。

【ピアノの査定に必要な情報】

  • ピアノのメーカー
  • 型番
  • ペダルの本数
  • 製造番号

ピアノは使わない期間が長いと劣化しやすくなります。買取で重要なのは「使用感」と「音」です。音色が良いなら、多少使用感があっても高額買取が期待できます。できるだけ早く売ることで劣化を防ぐことができるため、良い音色がする状態を保てます。目に見えない部分ですが査定額を決める上での重要なポイントですので、使わなくなったピアノは早く買取に出してください。

【ピアノ査定の依頼手順】

  1. ピアノ買取の査定を依頼
  2. 査定金額を確認
  3. ピアノ引き取り日を調節する
  4. ピアノの搬出と買い取り代金の受け取り

施設にピアノを寄付する

処分するピアノを有効活用したい方は、施設などにピアノを寄付するという方法もあります

ただし、これまでの方法と異なりピアノの搬出費用や輸送費用は全額自己負担となる可能性が高いです。また、大型のピアノはそもそも寄付を受け付けていない施設も多いため、寄付先が見つかるまでに時間がかかる方法でもあります。

たとえば、楽器買取業者では社会貢献活動の一環としてピアノを海外に寄付する活動をしている業者もあります。

また、調律費や運営費として年会費を支払うことでピアノを引取り、使える状態にして施設などに寄付する団体もあります。

自力で寄付先を見つけるよりもそういった業者や団体にピアノを譲って寄付してもらう方が早いこともあるため、いろいろな選択肢を視野に入れて寄付先を探してください。

【種類別】ピアノの正しい処分方法

【種類別】ピアノの正しい処分方法

ここからは、ピアノの種類別の正しい処分方法を紹介します。

グランドピアノ

グランドピアノは粗大ごみで処分できないため、不用品回収業者や買取業者に任せるか、オークションサイトやフリマアプリで売って手放すのが選択肢となります

グランドピアノは重量が250~400㎏程度と大型で重く、運搬に要する人件費がかさむため、その他のピアノよりも処分費用は高くなる傾向にあります。

アップライトピアノ

アップライトピアノはグランドピアノと比較すると場所をとりませんが、それでも重量は200~250㎏程度あり、運搬に最低でも2人は必要です。

自分で持ち運ぶのは重労働となるので、買取業者や不用品回収業者の出張引き取りサービスを利用するのが賢明です

電子ピアノ

電子ピアノは重量が40~80kg程度と比較的軽量で、運搬に必要な人数が少なくなり、処分費用も安く抑えられる傾向にあります。

また、販売価格も控えめで場所をとらないことから需要があり、状態によっては売却できる可能性もあります。

処分する前にオークションサイトやフリマアプリで売却することも検討してみてください

ピアノの処分費用

ピアノの処分費用

ここからは、ピアノの処分費用について解説します。

ピアノを処分する際には処分費用だけでなく、運送費や配送料もかかるので留意してください。

運送費用

運送費はピアノの種類と距離によって変わり、距離が遠くなるほど高額になり、また、重量によっても費用が変わります

たとえば、移動距離が100kmを超えると、グランドピアノで67,340円、アップライトピアノで37,700円、電子ピアノで31,525円と、料金が2倍程度になります。

移動距離グランドピアノアップライトピアノ電子ピアノ
〜10km31,417円18,200円13,000円
〜20km33,800円20,150円14,300円
〜30km39,260円22,100円17,333円
〜40km39,867円23,400円17,550円
50km〜79km49,400円27,950円22,100円
80km〜99km61,100円34,450円27,300円
100km〜120km67,340円37,700円31,525円

ピアノの運搬には、最低でも2人以上の人員と、2トン以上のトラックを用意する必要があります。

2トントラックを自分でレンタルして運ぶということも可能かもしれませんが、振動で調律に影響が出る、ぶつけて壊れてしまうなど、故障やトラブルに繋がりかねませんので、費用はかさみますが専門業者に依頼するのがベターです。

解体費用

グランドピアノやアップライトピアノなどは、運び出せない場合解体して組み立て直すことがあります。解体費用の相場は、およそ30,000円前後です。

また、電子ピアノはもともとサイズが小さかったり自分で分解できたりするものが多いため、解体・組み立て費用が発生しないことが一般的です。

搬出費用

ピアノを運び出す際に必要な人件費が、搬出費にあたります。搬出費用は20,000円~30,000円か程度が相場です。

たとえば、重量400kgのグランドピアノを運ぶには、作業員がおよそ4名程度必要です。

半日程度で作業が終了すると、1日当たり10,000円の作業員が4名、半日拘束で、費用は20,000円程度が目安となります。

また、階段で搬出するのか、特殊作業で搬出するのかなど、条件に応じた追加費用が加算されます。

たとえば、戸建て住宅やマンションで、階段を使ってピアノを搬出する場合、1階ごとに2,500円~9,000円程度の費用が加算されると考えておいてください。

階段で搬出不可能な際は、クレーン車や、手吊りで搬出しますが、こういった特殊作業費は、追加で10,000円~30,000円が発生します。

作業内容グランドピアノアップライトピアノ電子ピアノ
階段(1階ごとに)5,000〜9,000円5,000〜8,000円2,500〜8,000円
クレーン車の利用10,000円〜25,000円10,000円〜 10,000円〜
手吊り10,000円〜25,000円10,000円〜30,000円10,000円〜30,000円

ピアノを処分する際の4つの注意点

ピアノを処分する際の4つの注意点

ここからは、ピアノを処分する際の4つの注意点を紹介します。

  • 処分方法はトータルの料金で選ぶ
  • 事業用ピアノは自治体では処分できない
  • 分解しても粗大ゴミ扱いになる場合アリ
  • 業者選びの際は相見積もりを行う

効率よく費用を抑えてピアノを処分したい方は参考にしてください。

処分方法はトータルの料金で選ぶ

ピアノの処分方法は複数ありますが、処分費用のほか、解体費用や運送費用がかかることもあります。そのため、処分費用が無料、安いというだけではなく、追加料金も含めてトータルいくらになるのかを確認して処分方法を選ぶことが重要です

料金だけでなく、所要時間や自分の労力も含めて検討して最もお得な方法を選んでください。

事業用ピアノは自治体では処分できない

学校や教室、公共施設などで使っているピアノは「事業用ピアノ」といわれており、自治体では処分できません

自ら処理施設へ搬入するか、、一般廃棄物収集運搬許可業者に委託する必要があります。

事業用ピアノは、事業ごみとして分類されるため、事業ごみの回収が可能な不用品回収業者に依頼してください。

分解しても粗大ゴミ扱いになる場合アリ

自治体の粗大ゴミ回収の場合、ピアノ処分費用は1,500円~2,000円と割安です。

安く処分するためにピアノを分解すれば、燃やせるゴミとして処分できることもありますが、分解しても粗大ゴミになる場合があります。

ピアノの分解作業は手間や労力がかかる処分方法でもあるため、本当に分解できるかはしっかり検討する必要があります

業者選びの際は相見積もりを行う

不用品回収業者を選ぶ際は、複数の事業者から相見積もりをとって比較することが大切です。

主に以下の3点をチェックすることで、業者選びで失敗することは格段に少なくなります。

  1. 見積もり金額
  2. 口コミ評価
  3. 対応の丁寧さ
  4. ホームページでの作業事例

不用品回収業者のホームページでは、多くの場合、実際に作業を行なった実例を紹介しています。

例えばビフォーアフターの部屋の画像や、作業の所要時間、具体的に回収した不用品の種類と料金など優良な業者では作業事例を詳しく紹介しているので参考にしてください。

とくに口コミ評判は重要で、価格が安くても口コミ評価が低い業者は避けるのがベターです。

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まとめ

この記事ではピアノの正しい処分方法や、費用・注意点を解説してきました。ピアノの処分には大きく分けて「売却」と「廃棄」の2つの処分方法があります。

無料で処分したいなら、買取業者やオークションサイト、フリマアプリで売却することを検討してみてください。電子ピアノは粗大ゴミとして廃棄できることもありますが、グランドピアノやアップライトピアノは買い取りか不用品回収業者を利用するのが一般的です。

キズや破損で売却できない状態でも、不用品回収業者であれば回収可能です。ほかの不用品とあわせて回収してもらうと割安で処分できるので、これも一つの方法として選択肢に入れてみてください。

ピアノの処分に困ったときは、不用品回収・買取の不用品回収クオーレへお気軽にご相談ください

監修者

株式会社クオーレ
整理事業部・東海支部支部長
倉持 恵吾

6,000件以上の遺品整理や不用品回収のお悩みを解決してきた現役の遺品整理士。

2017年株式会社クオーレに入社後、4年目にして全支店1位の売上、見積もり成約率で表彰される。そろばん、販売士の資格を活かした幅広い知識で不用品回収から遺品整理、ゴミ屋敷片付けまでお客様の要望に寄り添った解決策を提案している。

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