パソコンを自分で組み立てている人には馴染み深い「PCケース」は、使わなくなったPCケースを、どのようにして捨てれば良いのか迷う人も多いです。
今回はPCケースの処分方法を6つご紹介します。PCケースだけ捨てたい人や、パソコンのパーツもまとめて捨てたい人、それ以外の不用品もあわせて捨てたい人に向いている方法をそれぞれ解説します。
解体や分解した際の処分方法についても触れるので、ぜひ最後までご覧ください。
もくじ
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【注意】PCケースは「PCリサイクル法」に該当しない
PCケースは、デスクトップパソコン本体と呼ばれている部分で、PCケースのなかにはHDDやCPU、CPUクーラー、メモリーなどのパーツが格納されている製品です。
パソコンは「PCリサイクルマーク」がついていればメーカーの無料回収の対象となりますが、PCリサイクル法の対象となるのはあくまでもパソコンです。
PCケース単体での処分は対象外となるため、これから紹介する別の方法で処分が必要となります。
PCケースを正しく処分する6つの方法
ここからは、PCケースを正しく処分する6つの方法を紹介します。
自治体のごみ回収で出す
PCケース単体で処分したいなら、自治体のごみ回収で処分できます。
PCケースはパソコンの部品を入れるケースなので、不燃ごみか粗大ごみとして処分可能です。一辺の長さが30㎝を超えるものは、粗大ごみの対象となり、それより小さいものであれば、不燃ごみで出せます。
自治体によって、パソコンケースの材質次第で、不燃ごみや金属ごみとして処分可能なところもあります。
例えば横浜市の場合、金属でできたパソコンケースは、「小さな金属類」として無料で処分できるが、ケースの大きさが一辺30cm以上の場合は粗大ゴミとして扱われます。
不燃ごみとして処分する場合は、費用がかからずお得に処分できる方法となります。粗大ごみの対象になるなら、回収してもらうためにごみ処理センターへの申込みが必要です。
粗大ごみの回収依頼は以下の方法で行ってください。
- ごみ処理センターへ電話で申し込む
- 有料粗大ごみ処理券を指定場所で購入する
- PCケースに粗大ごみ処理券を貼る
- 粗大ごみ回収日にPCケースを収集場所に置く
費用は有料ですが数百円程度なので、他の方法と比較しても手軽に利用できる処分方法です。回収以外でも、ごみ処理センターへの直接持ち込みで処分してもらえる自治体もあります。
ネットオークションに出品する
ネットオークションでは、PCケースは根強い人気があります。ケースだけなので発送や梱包の手間も小さく、出品者・購入者双方が手軽に利用できる方法です。これはPCケースを少しでもお得に処分したいと考える人にはぴったりの方法です。
PCケースの金額相場は新品で2万円前後、平均すると1万円前後で取引されることが多いです。
とくにデザインが洗練されたケースやシャドウベイ(ドライブベイ)の数が多いもの、厚さがしっかりあって動作音が静かになっている仕組みのものは中古でも一定の需要があるため、高値で売れる可能性があります。
ただし、ネットオークションは基本的に個人間取引となるためトラブル対応は自己責任となります。破損個所などは必ず写真に撮って出品時に掲載しておくようにしてください。
パソコン買取業者に買取してもらう
PCケースはパソコン買取業者に買取してもらう方法もあります。PCケースだけではなく、本体などのパソコン周辺機器は需要が高いため、買取業者も積極的に買い取ってくれます。
こうした買取業者を利用する際には、PCケースだけではなくセットで査定を受ける方が高く買い取ってもらえる可能性があります。
その他、高く売るためのポイントとしては、取扱説明書や保証書、ケースなど、付属品をそろえて購入した当時の状態に近づけることが大事です。また、PCケースはホコリがつきやすいので、きれいに掃除しておくと好印象になりますし、買取価格も上がります。
パソコン回収業者を利用する
PCケースに破損や汚れがあり、売却するのが難しい状態の場合はパソコン回収業者を利用するのもひとつの方法です。
「パソコン3R推進協会」は自作パソコンの回収も受け付けている一般社団法人です。自作パソコンの場合、PCリサイクルマークがついていないため、「回収再資源化料金」を事前に支払う必要があります。
パソコン3R推進協会でPCケースを回収してもらう手順は以下の通りです。
- 回収の申し込みをする
- 料金支払い用紙を郵送で受け取る(デスクトップパソコンなら4,400円)
- 料金を支払う
- 郵送伝票が届く
- 梱包して郵便局へ持ち込むか、集荷の依頼をする
メーカー製ならメーカーの回収を利用する
メーカー製パソコンなら、メーカーの回収を利用できます。その際に、以下の情報を確認しておくと問い合わせがスムーズです。
- 製品のブランドや種別
- 型番
- 製造番号
- Cリサイクルマークの有無
ただし、PCケースだけの回収には対応していないことが多く、ほとんどの場合が、PCとして他の部品も含めての回収となります。
不用品回収業者に依頼する
複数のPCケースを処分したいときや、PCケースの処分を急ぐときには、不用品回収業者に依頼するのが便利です。
粗大ごみとして処分するケースと比べると手間と時間がほとんどかからないぶん、費用は割高になります。不用品回収業者に依頼するならPCケース以外の不用品もまとめて処分するのがお得に利用できるポイントになります。
自作のパソコンを使用している人なら、ケーブルやラックなどの不用品が発生することも多いもの。そういった分別や処分に困るごみ類もすべて回収してくれるので、一気に部屋が片付くのがメリットです。
費用はゴミの量によって異なりますが、数千円~数万円で対応してくれるところが多いです。なお、無許可で不用品回収を行っている悪質な業者も存在するので、不用品回収を依頼する際には「一般廃棄物収集運搬業」や「産業廃棄物収集運搬業」の資格を取っている業者かどうか確認してから依頼すると安心です。
PCケースを解体・分解して処分は可能?
PCケースを解体・分解して処分すること自体は可能です。不燃ごみとして処分したいならPCケースをごみ袋に入るサイズまで分解する必要があります。
ただし、PCケースを解体・分解する作業には想像以上の手間と時間がかかります。そもそもPCケースはリベット接合という方法で構成されており、接合以後は取ることがない想定で設計されています。
つまり、PCケースは分解することが想定されていないため、ドライバーでネジを外していくような簡単な作業ではありません。
さらにハンドドリルの扱いに長けた人でなければ、手際よく分解することは難しく、これなら数百円を支払ってごみとして処分するほうが圧倒的に楽に処分できます。
PCケースを安く処分するなら不用品回収クオーレにおまかせ
PCケースが複数ある場合や、周辺機器やその他の不用品がある場合には、不用品回収クオーレにおまかせください。
粗大ごみとして処分する時間が取れないときでも、不用品回収クオーレなら最短即日で回収に伺うことができます。
PCケースは毎年新しい製品が発売されており、年を追うごとに性能が高くなっています。そのため、自宅で眠っているPCケースもできるだけ早く処分したほうが、価値が高いまま手放すことができます。
不用品回収クオーレなら柔軟に日時を指定できるので、普段忙しくて時間が取れないという方にも便利です。
見積もり確定後の追加料金は一切かからないため、安心してご依頼いただけます。不用品の買取も実施しているため、PCケースとあわせていらなくなった家具・家電があればあわせてご相談ください。
PCケースの処分・回収事例
ここからは、不用品回収クオーレでのPCケースの処分・回収事例を3例紹介します。
東京都の回収事例
現場 | 東京都目黒区 |
見積額 | 45,000円 |
作業時間 | 60分 |
「引っ越しに伴ってPC関連機器と家電を処分」
引っ越しに伴ってPC関連機器と家電を処分したいとご依頼いただきました。
マンションで大型家具が多く、3人体制での搬出となりましたが1時間ほどで作業は完了。
「階段もなく、大型家具や精密機器の処分に困っていましたがすぐに対応していただけてとても助かりました」と嬉しい口コミをいただきました。
神奈川県の回収事例
現場 | 神奈川県川崎市 |
見積額 | 25,000円 |
作業時間 | 30分 |
「子どもが独立したので部屋に残った不用品を処分」
お子さまが独立し、子ども部屋を片付けることになったとのことので、PCケースや家具類の処分をご依頼いただきました。
一戸建ての2階からの搬出で、壁やフローリングに傷をつけないように注意を払いながらも、30分で作業終了とスピーディーに対応できました。
お客様からは「大型の家具がなくなっただけで、部屋がとてもすっきりしました!PC関係の処分方法が私にはよく分からなかったので、全部お任せできるのはありがたかったです」とお喜びいただけました。
栃木県の回収事例
現場 | 栃木県宇都宮市 |
見積額 | 15,000円 |
作業時間 | 10分 |
「PCケースや小型家電の処分」
部屋の片付けをして出た不用品を処分したいとのご依頼でした。
パソコンやPCケース数台の他、扇風機、空気清浄機、テレビなどの小型家電をあわせて回収しました。
今回の作業に関して「見積りが簡単で、安かったので依頼しました!すぐに対応してくれたので不用品が置きっぱなしにならずに済みました」とのお声をいただきました。
PCケースの処分・回収でよくある質問
ここからは、PCケースの処分・回収でよくある質問を2つ紹介します。
PCケースを無料で処分する方法はありますか?
PCケースを無料で処分するには以下の3つの方法があります。
①不燃ごみとして処分
すぐにでもPCケースを処分したいときや、PCケースが汚損や破損により再販できる状態ではないときに適した方法です。
処分費用は無料であり、自治体指定の日時に廃棄するだけなので誰でも簡単にPCケースを処分できます。ただし、先述したとおりサイズによっては粗大ごみとして処分する必要があります。
②フリマアプリ・オークションで売る
フリマアプリやオークションの利用に慣れていたり、ブランド価値が高いPCケースを持っている人に適した方法です。
PCケース自体が「Fractal Design」や「Cooler Master」などの人気モデルなら、高値での取引が期待できます。PCケースを出品して売る場合、基本的には処分費用はかかりません。
ただし出品してもすぐに売れる保証はないほか、売れたとしても送料は出品者負担になるため、それらを考慮して価格設定をする必要があります。
③買取業者・リサイクルショップに出す
買取業者・リサイクルショップに出すのはPCケースの状態が良く、捨てるのはもったいないと考えている人に適した方法です、
PCケース自体は3,000円~20,000円を超えるものまで値段は幅広い商品です。汚れやサビなどの経年劣化が少なく、客観的にみても「美品」と考えられるものは、まずはリサイクルショップに持ち込んで査定してもらうのが無料かつ高値で売れるコツです。
売れた場合の処分費用は無料で、いくらか利益になることもありますが、リサイクルショップに買い取ってもらえなかった場合は交通費でむしろマイナスになることもあるため、事前に掃除するなどして売れる工夫をしてから査定してもらってください。
PCケースを分解して処分しても問題ありませんか?
PCケースを分解して処分できるかどうかは自治体の判断によります。「粗大ごみはお金がかかるから分解して処分しよう」と考える人もいますが、資源ごみや金属ごみとして通常通り回収してくれるとは限りません。
例えば、パソコンはどれだけ分解しようとも普通ごみとして処分することはできず、あくまでパソコンとして処分しなければなりません。
分解しなければ無料回収できたのに、下手に分解してしまったことで有料の専門業者に依頼することになるケースもあります。民間のパソコン回収業者であっても、壊れていたりバラバラに分解されたPCケースは回収してくれないこともあるので、安易な分解は避けてください。
また、分解には相当の手間と時間がかかるため、PCや工具の取り扱いに慣れている人でなければ難しいです。
このような理由により、PCケースを分解して処分すること自体は問題ありませんが、推奨できる方法ではありません。
まとめ
PCケースの処分は、ケースとして捨てるのか、パソコンとして捨てるのかで処分方法が変わります。
市場価値の高いPCケースならフリマアプリやリサイクルショップで売れる可能性があります。
PCケースは粗大ごみと不燃ごみとして処分する方法がありますが、PCケースを分解して不燃ごみとして処分するのは得策ではありません。
処分したいPCケースが複数あるときやパソコンや周辺機器の処分、その他の不用品があるなら、不用品回収クオーレにおまかせください。
最短で即日回収ができるので、まずは気軽にメールやLINEからお問い合わせください。
株式会社クオーレ
整理事業部・東海支部支部長
倉持 恵吾
6,000件以上の遺品整理や不用品回収のお悩みを解決してきた現役の遺品整理士。
2017年株式会社クオーレに入社後、4年目にして全支店1位の売上、見積もり成約率で表彰される。そろばん、販売士の資格を活かした幅広い知識で不用品回収から遺品整理、ゴミ屋敷片付けまでお客様の要望に寄り添った解決策を提案している。