ベッドやソファなどの大型家具を処分したいと思ったときに、以下のような疑問が浮かぶものです。
●大型家具を楽に処分する方法は?
●自分で運べない時はどうすればいい?
小さな家具やインテリアであれば家庭ゴミとして処分することができますが、大型家具は普通ゴミで出せず、自分で運べないものも多くあります。
この記事では、大型家具の正しい8つの処分方法について解説します。部屋から出せない場合の対処法についても紹介するため、ぜひ参考にしてください。
もくじ
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大型家具の正しい8つの処分方法
大型家具は、以下の8つの方法で処分することができます。
- 買い替えの際に購入店に引き取ってもらう
- 自治体で処分する
- フリマアプリやネットオークションを利用する
- リサイクルショップで買い取ってもらう
- ジモティーで譲る、友人・知人にあげる
- 寄付する
- 引越し事業者に処分を依頼する
- 不用品回収の事業者に依頼する
買い替えの際に購入店に引き取ってもらう
家具を買い替える際に、購入店において入れ替える対象の古い家具を引き取ってもらえる場合があります。費用が発生することもありますが、商品の購入と同時に処分できるため、手間がかからないのがメリットです。
商品の配送と同時に引き取りを行ってくれる店舗が多く、ご自身で古い家具を運ぶ必要がないため、労力と時間の節約になります。引き取りや下取りサービスを行っている店舗例は以下の通りです。
店舗 | 家具の種類 | 金額 | 条件や注意点 |
ニトリ | 組み立て以外の家具 | 1注文/4,400円 | 購入家具と同数量または同容量 |
IKEA | ソファ、マットレスのみ | 無料 (配送の場合5,500円) | シティショップ及びオンラインストアは対象外 |
無印良品 | ベッド、ソファ、椅子など | 無料 | 購入家具と同種かつ同数 |
大塚家具 | ソファ、テーブル、椅子、ベッド | 500〜3,000円 | 購入家具と同等かつ同数 |
店舗によって条件が異なるため、お持ちの家具ブランドに合わせて検討しましょう。
自治体で処分する
自分で家具の搬出ができ、なるべく安く処分したいという方には自治体で処分する方法が適しています。
大型家具は、自治体のルールに従って粗大ゴミとして処分が可能です。
具体的な例として、世田谷区の粗大ゴミの処分費用を以下で紹介します。
家具 | 世田谷区の処分費用 |
ソファ(横幅70cm以下) | 900円 |
ソファ(横幅70cm〜150cm) | 1,300円 |
ベッド(シングル・セミダブル) | 1,300円 |
ベッド(ダブル) | 2,300円 |
食器棚・タンス | 400〜2,300円 |
机(片袖) | 1,300円 |
机(両袖) | 3,200円 |
椅子(事務用・食卓用10〜20kg) | 900円 |
テレビ台 | 400〜2,300円 |
鏡・ドレッサー | 400〜1,300円 |
ベビーカー(1〜2人用) | 400〜900円 |
処分費用は家具の大きさによって異なりますが、数百円から2,300円程度となっています。
粗大ゴミは回収日当日に自宅の外に出しておく必要がありますが、大きな家具を自宅の外まで搬出する作業はかなりの労力が必要です。安全面も考慮して友人や家族の助けを借りるか、引き取りサービスも含めて処分を検討しましょう。
フリマアプリやネットオークションを利用する
最近ではフリマアプリやオークションで、大型家具の取引が行われています。大型商品用の配送方法も充実しており、例えば大手フリマサイトの「メルカリ」ではダブルベッドにも対応できる最大450サイズまで発送が可能です。
また、梱包から集荷まで発送に関わる作業をすべててプロの業者が行ってくれるサービスもあるため、手間がかからず安全に発送できます。
ただし、大型家具の送料は高くなる傾向にあるため、できるだけ販売利益を残したい方は購入者に直接引き渡す方法もあります。商品説明の欄に、「直接引き取りを希望」と記載しておくと、直接取りにきてもらえる人に限って取引できます。
直接引き渡しの場合、送料はかかりませんが、購入者の負担が大きくなるため販売価格を相場より多少安くするのが一般的です。
リサイクルショップで買い取ってもらう
大型家具を処分する際、リサイクルショップに買い取ってもらうのも一つの方法です。店舗持ち込みか出張買取で買い取ってもらうことができます。
店頭持ち込みは、自分で店舗に家具を運んで売却する方法です。運搬が可能であれば、直接店舗に持ち込めば、その場で査定してもらえます。
出張買取は、自分で家具の運搬が難しい方や忙しくて時間がない方にとって便利なサービスです。リサイクルショップのスタッフが自宅まで来て査定し、買い取ってくれます。
査定が完了するまでは、買い取ってもらえるかどうかわかりませんが、売れれば収入にもなります。付属品がそろっており、状態が良好であれば買い取ってもらいやすいため、売却前に一度清掃を行い、付属品のチェックをしましょう。
特に、引越しシーズンの2〜4月は高値で売れやすい傾向にあります。この時期は新生活に向けた家具の需要が高まるため、売却におすすめのタイミングです。
ジモティーで譲る、友人・知人にあげる
大型家具を無料で処分したいという方は、ジモティーなどのメディアを活用したり、友人や知人に譲ったりする方法もおすすめです。
ジモティーの利用にあたっては基本的に手数料がかからず、無料で家具を引き渡すことができます。フリマアプリと比べて出品手続きが簡単で、写真と簡単な説明文を用意するだけで、すぐに出品が可能です。ジモティーでは直接引き渡しの取引が多いため、梱包や配送の手間がかかりませんが、相手が信用に足るべきかどうかは慎重に見極めましょう。
寄付する
大型家具を捨てるのがもったいないと感じる場合、寄付を検討することができます。主な寄付先としては、地域の福祉施設や社会福祉協議会、ホームレス支援団体などがあります。
寄付された家具は、発展途上国の人々の生活改善に役立てられます。寄付可能なアイテムについては、各団体の公式サイトを確認しましょう。こうした団体に寄付できるものは日用品がメインであり、大型家具を引き取ってくれる団体は少ないのが一般的です。寄付が可能かどうかについては、事前に団体の窓口に確認しておきましょう。
引越し事業者に処分を依頼する
引越しで大型家具を処分したいという方は、引越し業者に処分を依頼する方法もあります。引越し業者に依頼するメリットは、引越すタイミングで同時に不用な家具の処分ができることです。ご自身で家具を梱包したり、運んだりする労力がかかりません。
業者によってサービスが異なりますが、基本的には「買取」か「引き取り」になります。
買取の場合、リサイクルや再販を目的として家具を買い取ってくれます。引越しに合わせて査定してもらえます。また、引き取りについては、家電リサイクル法の対象製品が引き取り可能です。例えば、テレビやエアコン、洗濯機、乾燥機、冷蔵庫などが対象となります。引き取りの場合、引越し費用とは別に回収費用がかかる点に注意が必要です。
基本的には大型家具を引き取ってもらえる業者は少なく、家電リサイクル法の対象製品のみ対応している会社がほとんどです。家具引き取りに対応しているかどうかは、事前に引越し会社へ確認しておきましょう。
不用品回収の事業者に依頼する
手間をかけずにすぐ処分したい方は、不用品回収業者に依頼するのが向いています。業者が家具の運搬や処分をすべて行ってくれるため、自分で重い家具を運ぶ必要がありません。
大型家具以外の不用品も一緒に回収してもらえるため、家全体の片付けが一度でやれます。また、スケジュールに合わせてすぐに処分でき、急な引越しや片付けにも対応できます。
大型家具を無理に運ぶのは危険
大型家具を無理に運ぶのは非常に危険です。重い家具を持ち上げることで、腰や背中、肩などに過度な負担がかかり、筋肉や関節を傷めるリスクがあります。さらに、運搬中にバランスを崩して転倒したり、手から滑り落ちたりすると、大怪我につながる可能性もあります。
また、部屋の床や壁を傷つけてしまうと、退去時に原状回復費用もかかってしまいます。家具が壊れてしまうと再販や再利用できなくなり、経済的な損失も生じます。
こうしたリスクを避けるためにも、大型家具の運搬は専門業者に依頼するのが安全で安心です。どうしてもご自身で行う場合は、搬出の際には複数人で作業するようにしましょう。
部屋から出せない大型家具の適切な処分方法
自分の背丈ほどあるような家具は、部屋の扉から出せないことがあります。部屋から出せない大型家具をできるだけ安く処分したいという方は、解体して自治体のゴミに出す方法が適しています。可燃ゴミとして捨てられれば、処分費用はかかりません。
普段からDIYに慣れ親しんでおり、解体作業は問題ない方はチャレンジしてみましょう。解体作業を行う際は、ケガを防ぐための軍手や、床や壁を保護するブルーシートなどがあると便利です。
自身での解体が難しい場合は、専門業者に処分を依頼するようにしましょう。作業はプロが行ってくれるため、安全かつ部屋を傷つけずに大型家具を搬出してくれます。他にも一緒に処分したいものがあれば、不用品回収業者に依頼すると一度にまとめて回収してくれるため、お得に効率よく処分できます。
大型家具を処分する際の4つの注意点
ここでは、大型家具を処分する際の注意点を4つ解説します。
付属品や取扱説明書と一緒に売却・寄付する
大型家具の売却や寄付を考える方は、付属品や取扱説明書もそろえて出すようにしましょう。付属品や取扱説明書がないと、次の持ち主が組み立てられないため買取価格が下がったり、引き取ってもらえなかったりすることがあります。
大型家具の付属品の一例は、以下の通りです。
- ネジ
- ワッシャー
- 六角レンチ
- 専用ドライバー
- 保護シール
- 保証書
もし付属品や取扱説明書を紛失してしまったという場合は、購入先を伝えるようにしましょう。オンラインで購入した商品であれば、ネット上に説明書が載っていたりすることもあります。
家電は一緒に処分できない場合がある
大型家具と一緒に家電も処分したいという場合もあると思いますが、家電は「家電リサイクル法」によって定められた方法で処分する必要があります。
家電リサイクル法の対象となる家電は、主に以下のものです。
- エアコン
- テレビ
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- 乾燥機
これらの家電はリサイクルを目的として回収されるため、粗大ゴミとして捨てることができません。リサイクル料金を支払って処分することが義務付けられており、リサイクル料は家電の種類やメーカによって異なります。
購入店に引き取りを依頼するか、不用品回収業者や買取業者など専門業者を利用しましょう。
不法投棄は違法行為
大型家具を私有地以外に捨てるのは違法です。不法投棄をした場合、「5年以下の懲役、もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方」が課される可能性があります。
自分が不法投棄をするつもりがなくても、違法業者に処分を依頼してしまうと不法投棄に巻き込まれる恐れがあります。「一般廃棄物処理業」の許可証を受けた回収業者であれば、不法投棄の心配はなく安心して依頼できます。
業者に依頼する際には公式サイトを確認し、必要な許可を取得しているかどうか、不用品回収の実績が豊富にあるかどうかを確認してから依頼しましょう。
神棚や仏壇は処分に特別な手間がかかる場合がある
神棚や仏壇を処分する際は、他の家具と違って特別な処置が必要です。神様や仏様を祀る、神棚や仏壇は処分をする前に魂抜き(供養)を済ませておかなければなりません。
魂抜きとは、読経を行うことで魂を抜く儀式のことで、お寺や仏具店に依頼できます。魂抜きが済んでいないと回収を拒否されたり、別途料金を請求されたりすることがあるため、注意しましょう。
親族内トラブルや罰当たりにならないようにも、適切な処分を心掛けましょう。
大型家具を安全に処分するなら不用品回収クオーレにおまかせ
不用品回収クオーレでは、大型家具の回収を行っています。プロのスタッフが丁寧かつ安全に家具を搬出するため、お客様の負担はなく安心してご依頼いただけます。
また、高品質な家具やブランド品であった場合は、買取の対象となることもあります。不要な家具を処分しつつ、思わぬ収入が得られるかもしれません。
不要な大型家具を手軽に処分したいという方、手間のかかる作業はすべて当社にお任せください。
ご相談、お見積もりは無料です。即日対応も可能なため、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
大型家具は粗大ゴミや解体して可燃ゴミとして捨てることで安く処分することができます。ただし、サイズが大きく重量のある大型家具を自分で処分するのは大変な作業で危険を伴います。
費用はかかりますが、特別な理由がない限りは、専門業者に回収を依頼するのがおすすめです。専門業者に依頼することで、都合の良い日時に回収を指定でき、処分のためにかかる手間や時間を省くことができます。
不用品回収クオーレでは、家具の搬出から回収まで一括でお任せいただけます。お問い合わせは24時間365日受け付けているため、大型家具の処分にお困りの際はお気軽にご相談ください。
株式会社クオーレ
整理事業部・東海支部支部長
倉持 恵吾
6,000件以上の遺品整理や不用品回収のお悩みを解決してきた現役の遺品整理士。
2017年株式会社クオーレに入社後、4年目にして全支店1位の売上、見積もり成約率で表彰される。そろばん、販売士の資格を活かした幅広い知識で不用品回収から遺品整理、ゴミ屋敷片付けまでお客様の要望に寄り添った解決策を提案している。