神棚は日本の家庭において、神様を祀る大切な場所です。しかし、家のリフォームや引っ越しなどで新しく神棚の購入を検討する際に、古い神棚の処分方法に悩む方も多いのではないでしょうか。
神棚の処分にあたっては、以下のような疑問が出てくるものです。
・神棚はゴミに捨てられる?
・処分費用はどのくらいかかる?
・神棚に正しい処分方法はあるの?
この記事では、神棚の正しい7つの処分方法について解説します。
神棚の処分にかかる費用や処分のタイミングについても詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
もくじ
もくじ
【疑問】そもそも神棚を処分することは可能?
神棚を処分する行為自体は罰当たりではありません。しかし、神棚は神様を祀る神聖な場所であるため、処分の際には適切な手順を踏むことが大切です。
罪悪感や不安を残さないためにも、以下の内容を参考にして神棚を正しく処分できるようにしておきましょう。
神棚の正しい3つの処分方法【神社に依頼する場合】
ここでは、神棚の処分を神社に依頼する方法について解説します。
神社の納札所に納める
神棚の処分方法として、神社の納札所に納める方法があります。納札所はお礼やお守りを返納する場所であるため、神棚も納めることができます。
相場は特に定まっていませんが、処分費用としてお金を納めることが一般的です。神社によっては神棚の受け入れをしていないこともあるため、持ち込む前に事前に確認しておきましょう。
「どんど焼き」に持ち込む
どんど焼きとは、毎年1月15日頃に行われる神様をお見送りする伝統行事です。
この行事では、田んぼや神社で竹や木の棒を使ってやぐらを組み、神棚を燃やします。
どんど焼きにはさまざまな願いが込められます。五穀豊穣、商売繁盛、家内安全、無病息災、子授け、子孫繁栄、厄払いなどの願いがあり、地域住民と共に神棚を燃やすことで、これらの願いを神様に届けることができます。
どんど焼きに持ち込む際、神棚のサイズが大きいと受け入れできないことがあります。そのため、事前に神社に受け入れ可能かどうか確認するようにしましょう。
また、どんど焼きは正月にしか行われないため、急いで処分したい場合には不向きです。
神社で供養・お焚き上げしてもらう
神棚を処分するため、神社で供養してお焚き上げしてもらう方法があります。供養とお焚き上げを行ってもらうためには、基本的に事前予約が必要です。事前に神社に連絡して、日程や料金を確認し、予約を押さえておきましょう。
また、近年では環境への配慮からお焚き上げを行っていない神社も増えています。
事前にお焚き上げを行っているかどうかも含めて確認し、行っていない場合は代替の処分方法を検討しましょう。
神棚の正しい4つの処分方法【神社以外に依頼する場合】
祈祷してもらえる神社が近場にない場合やサイズが大きく神社に持ち込めない神棚を持っている場合はどのように処分すればよいのでしょうか。
ここでは、神社以外での処分方法について解説していきます。
神棚の販売店で引き取ってもらう
神棚を新しく調達する場合、販売店で古い神棚を引き取ってもらうことができます。販売店では、提携している神社で引き取った古い神棚をお焚き上げしてくれます。
この方法では、新しい神棚を迎え入れる際に古い神棚を適切に処分する手間が省けます。
販売店に処分だけを依頼する場合には、神社での処分に比べて費用が高くなる傾向があるため、料金を事前に確認しておきましょう。
燃えるゴミ・粗大ゴミに出す
木製の神棚であれば、大きさによって燃えるゴミまたは粗大ゴミとして捨てることが可能です。特に大きな神棚は、解体してから燃えるゴミとして出すか、粗大ゴミとして処分します。事前に自治体のゴミ収集ルールを確認し、正しい方法で捨てるようにしましょう。
ただし、神聖な神棚をゴミ捨て場に置くことで、近隣の住民から良くない印象を持たれる可能性があります。指定場所に置く際には目隠しの布をかぶせるなど工夫しましょう。また、可能であれば、事前に供養を行い、神棚の神聖な役割をしっかりと終えてから処分することをおすすめします。
お焚き上げ専門サービスを利用する
神棚の処分にあたって、お焚き上げ専門の業者に依頼することもできます。
依頼の流れとしては、まず業者の公式サイトから問い合わせを行い、申し込みが完了すると返送用の箱が届きます。その箱に神棚を入れて送り返すだけで、業者が供養とお焚き上げを行ってくれます。
神社に直接出向く必要がなく、自宅から簡単にお祓いを依頼できるため、忙しい方や神社が遠い方にとって非常に便利なサービスです。
また、専門業者は環境への配慮も行っており、安全かつ適切に神棚を処分してくれます。
不用品回収業者・遺品整理業者に依頼する
不用品回収業者や遺品整理業者に神棚の処分を依頼する方法もあります。不用品回収業者は、神棚以外にも仏壇や故人の遺品なども一緒にまとめて処分してくれます。
神棚の取り外し作業も行ってくれるため、自分で重い神棚を運ぶ手間も省けます。また、業者と相談して処分の日程が調整できるため、急いで処分したい場合にも都合がつけやすく最適です。
自宅にいながら処分を依頼でき、時間がない方や手間をかけたくない方におすすめです。
神棚の処分にかかる料金
神棚の処分にかかる料金相場は、以下の表の通りです。
処分方法 | 処分費用 | 備考 |
神社の納札所 | 1,000円〜 | 賽銭箱に納める |
どんど焼き | 1,000〜3,000円 | 神社によって異なる |
神社で供養・お焚き上げ | 5,000〜30,000円 | 神棚のサイズによって上下する |
神棚の販売店 | 5,000〜30,000円 | 下取り利用で割引できる場合がある |
燃えるゴミ・粗大ゴミ | 無料〜1,000円 | 事前に供養を推奨 |
お焚き上げ専門サービス | 5,000〜30,000円 | 業者によって異なる |
不用品回収業者・遺品整理業者 | 3,000円〜 | 回収点数による |
神棚をできるだけ安く処分したい方は神社の納札所、どんど焼き、燃えるゴミ、粗大ごみでの処分がおすすめです。故人の遺品や仏壇をまとめて処分したい方や、事情があって急いで処分したい方は不用品回収業者を利用しましょう。
神棚を処分する4つのタイミング
神棚は一度購入したら末永く自宅に飾っておくものですが、事情によっては処分しなくてはならないこともあります。交換や処分のタイミングについては絶対的な決まりはありませんが、ここでは一般的な目安を解説していきます。
購入から5~10年程経過した場合
年数が経つと経年劣化によって神棚が傷んできます。以下の状態が見られる場合には、修繕や処分して買い替えなどを検討しましょう。
- 傷や汚れが目立つ
- 変色がある
- 掃除をしても綺麗にならない
目に見える劣化がなくても、5〜10年程度経っていれば処分を検討する時期となります。
引越し・新築・改築のタイミング
引越しや新築、改築を行うタイミングは、神棚を処分するきっかけとなります。一般的には、住宅環境に変化があったタイミングで神様が住む神棚も新しくすることが望ましいとされます。
家の改築を行う際には、新しい神棚を設置する場所を考慮してリフォーム計画を立てましょう。神棚の設置場所を事前に決めておくことで、家全体の調和を図り、より良い環境を整えることができます。
式年遷宮や神事のタイミング
式年遷宮は、伊勢神宮で20年に一度行われるお宮を新しく造りかえる大規模な行事です。
この神事に合わせて、一般家庭でも神棚を買い替える方もいます。
式年遷宮は神聖な節目となるため、このタイミングで新しい神棚を迎えることで、家族全体の気持ちも一新できます。多くの家庭では、神事の重みを感じながら、既存の神棚よりも大きいサイズのものに買い替える傾向があります。
より一層の繁栄と家内安全を祈願して新しい神棚を設置することで、家の中に新しいエネルギーを取り込み、心機一転して日常生活を送ることができます。
どんど焼きの時
毎年1月15日頃に行われるどんど焼きは、正月飾りや神棚を処分するための伝統的な行事です。この行事に合わせて神棚を処分するのも一つの方法です。
近年では場所の確保が難しくなったり、参加者が減少したりしているため、どんど焼きを実施する地域が少なくなってきています。まずはお住まいの地域でどんど焼きが行われているかどうかを確認してみましょう。
どんど焼きに参加することで神棚を適切に処分すると同時に、地域の伝統行事に貢献できます。
神棚を処分するなら不用品回収クオーレにおまかせ
不用品回収クオーレでは、神棚の回収を行っています。
- 神棚の処分に手間をかけたくない
- すぐに神棚の処分を行いたい
こうしたお悩みをお持ちの方は、お任せください。不用品回収クオーレでは、一般廃棄物収集運搬業の許可を取得しているため、安心して利用できます。神棚の処分を適法に行い、迅速かつ丁寧に対応いたします。
【不用品回収クオーレの特徴】
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お問い合わせは24時間365日受け付けておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
神棚の処分方法には、神社に依頼する方法や販売店で下取りしてもらう方法、不用品回収業者の利用など多くの選択肢があります。
神社ではお祓いを受けた後に処分できる安心感がありますが、費用や予約の手間がかかります。販売店での下取りは新しい神棚を迎える際に便利ですが、費用が高くなることもあります。
また、費用はかかりますが、神棚を処分する際に一緒に他の不用品を処分したい場合は、不用品回収のクオーレにご相談ください。トラック詰め放題プランや、ご要望に合わせたお見積りを作成いたします。
回収申込の手続きや日程調整もスムーズに行えるため、すぐに処分したい方にもおすすめです。ぜひクオーレにお任せください。
株式会社クオーレ
整理事業部・東海支部支部長
倉持 恵吾
6,000件以上の遺品整理や不用品回収のお悩みを解決してきた現役の遺品整理士。
2017年株式会社クオーレに入社後、4年目にして全支店1位の売上、見積もり成約率で表彰される。そろばん、販売士の資格を活かした幅広い知識で不用品回収から遺品整理、ゴミ屋敷片付けまでお客様の要望に寄り添った解決策を提案している。