破魔矢を処分する6つの方法とは?処分のタイミングや注意点を解説!

破魔矢を処分する6つの方法とは?処分のタイミングや注意点を解説!

「初詣で買った破魔矢がずっと家にある」
「ゴミで出してしまってよいのか分からない」

初詣や七五三で縁起物とされる破魔矢ですが、処分方法やタイミングがわからず、家に保管したままという方もいるでしょう。また、縁起物である破魔矢をゴミで捨ててしまうのには抵抗感があるという方も多いのではないでしょうか。

本記事では、破魔矢を処分する6つの方法と処分のタイミングについて解説しています。処分する際の注意点についても紹介するため、破魔矢の処分にお困りの方はぜひ参考にしてください。

もくじ

破魔矢の処分方法

破魔矢の処分方法

破魔矢は次の6つの方法で処分できます。

  • 神社に返納処分
  • お焚き上げで処分
  • どんど焼きで処分
  • 燃えるゴミで処分
  • お焚き上げ業者に依頼する
  • 不用品回収業者に引き取り依頼

ここでは、それぞれの具体的な処分方法を解説していきます。

神社に返納処分

破魔矢を処分する際は、神社に返納する方法が一般的です。神社に設置されている納札所に持ち込むことで返納できます

原則は破魔矢をいただいた神社に返納するのがマナーですが、遠方で持ち込むのが難しいという場合は別の神社に返納しても構いません。ただし、神社によっては他所でいただいた縁起物を受け付けていないこともあるため、事前に受け入れてもらえるか確認しておきましょう。

返納の際は、お礼として「玉串料」と呼ばれる費用が発生します。玉串料は破魔矢と同額か5,000円程度が目安となります。地域や返納する神社によって金額は異なるため、受け入れの可否と併せて忘れずに確認しておきましょう。

お焚き上げで処分

破魔矢は普段からお世話になっている寺社で「お焚き上げ」してもらえます。お焚き上げとは、縁起物や遺品など大切な品物を燃やすことで供養する儀式です。年末年始に行う寺社が多いですが、年中実施している寺社もあります。

寺社でお焚き上げをする際の費用は5,000〜10,000円で、持ち込む破魔矢の量や大きさによって料金が異なります。近くに持ち込める寺社がない場合、郵送でお焚き上げを依頼できることもあります。

どんど焼きで処分

「どんど焼き」とは、毎年1月に行われるお焚き上げの行事であり、地域住民が集まり大きな焚き火を囲む形で行われます

お焚き上げとどんど焼きはどちらも正月飾りや縁起物を焼いて供養する行事ですが、下表のような違いがあります。

【お焚き上げとどんど焼きの違い】

 時期場所参加者費用
お焚き上げ1年中寺社個別5,000円〜10,000円
どんど焼き1月中旬田んぼや空き地地域住民無料

コロナ禍でどんど焼きを中止していた地域も多いですが、最近は復活しているところもあります。

どんど焼きに参加する際は、お住まいの地域で開催されているか自治体の公式サイトなどで確認してみましょう。

燃えるゴミで処分

破魔矢は燃えるゴミとして処分すれば、費用がかからず、簡単に捨てられます。

ただし、破魔矢をそのままゴミに捨てるのは好ましくありません。破魔矢は本来供養する必要がある縁起物であるため、ゴミに出す際は感謝の気持ちを込めて塩でお清めしてから捨てましょう

金属が使用されていたりガラスケースに入っていたりする破魔矢は、不燃ゴミや粗大ゴミとなる場合もあるため、注意が必要です。分別方法については、必ず自治体の公式サイトなどの案内を確認しておきましょう。

ゴミとして捨てる際は近隣住民への配慮も大切です。ゴミ捨て場に破魔矢が捨てられていると、不快に思う方もいるかもしれません。ゴミとして処分するのに気が引ける場合は、無理せず他の処分方法も検討しましょう。

お焚き上げ業者に依頼する

破魔矢の処分をお焚き上げの専門業者に依頼する方法もあります。近くに寺社がない場合や、寺社に持ち込むのが難しい場合に便利です

専門業者であれば、年中いつでも受付を行っており、忙しい方でもスケジュールに合わせて依頼できます。業者によってはお焚き上げと併せて遺品供養も依頼できるため、破魔矢以外にも供養したい品物がある場合は相談してみるとよいでしょう。

ただし、寺社に比べると費用は高くなる傾向にあります。費用は供養品の種類や数、業者によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

不用品回収業者に引き取り依頼

破魔矢の処分を不用品回収業者に依頼する手もあります。以下の項目に当てはまる方は、不用品回収業者への依頼をおすすめします。

  • すぐに処分したい
  • 寺社に持ち込むのが難しい
  • 他にも処分したい不用品がある

不用品回収業者はあらゆる不要品の処分に対応しており、仏具や神棚なども引き取ってくれます

仏具セットも処分する予定であれば、業者にまとめて回収してもらえるため、手間がかかりません。

業者によっては処分と併せて供養も行ってくれる場合もあるため、供養も行いたい方は相談してみましょう。

破魔矢処分のタイミング

破魔矢処分のタイミング

破魔矢を処分するタイミングに明確な決まりはありませんが、一般的には初詣の際に寺社へ持ち込んで処分します。

ここでは、破魔矢を処分するタイミングについて解説します。

初詣の破魔矢処分のタイミング

破魔矢は、家内安全や厄除けを祈願してお正月に授かる縁起物です。

新年を迎えて新たな破魔矢を授かる場合は、昨年の破魔矢を感謝の気持ちとともに処分する必要があります。初詣の際に破魔矢を処分することで、1年の感謝を神様に伝え、新たな1年の無事を祈願できます。

破魔矢は授かった寺社に返すのがマナーとなっているため、違う自社に返納しないよう注意しましょう。

七五三でもらった破魔矢の処分

七五三で破魔矢を授かることもあります。七五三で授かる破魔矢には、以下のような願いが込められます。

  • 子供にかかる災いや魔を破り幸せに暮らせるように
  • 1年間の好機を射止められるように

七五三でもらった破魔矢は、子供の成長とともに処分する必要があり、授かった寺社に返納するのが一般的です。お焚き上げしてもらうことで、破魔矢に溜まった邪気を払い、天に返すことができます。

処分のタイミングとしては、翌々年の初詣で返納するのがよいとされています

お宮参りでもらった破魔矢の処分

「お宮参り」とは、無事に赤ちゃんが産まれたことに感謝し、寺社へ参拝する行事です。

このときに授かる破魔矢は、赤ちゃんが1歳の誕生日を迎えた後に処分します。地域によっては、七五三まで大事に保管しておき、3歳の七五三を迎えたときに神社に返納する風習もあります

お宮参りをお祝いする時期や返納のタイミングは、地域によって異なる場合もあるため、気になる方はお住まいの地域の寺社に聞いてみましょう。

破魔矢を処分せず、持ち続ける

破魔矢はその年の幸福を願う縁起物なので、1年以内に新しくするのが一般的です。

しかし、破魔矢を持ち続けるのは悪いことではありません。縁起物であるため、すぐに処分せず大事に保管しておきたいという方もいるでしょう。

破魔矢を長く持ち続けるのであれば、保管方法に注意する必要があります。タンスや物置に入れっぱなしにしたり、ホコリが被るような場所に置いておいたりするなど、粗末に扱ってはいけません。

定期的に手入れを行い、きれいな状態で飾るか保管しておきましょう

破魔矢処分の注意点

破魔矢処分の注意点

ここでは、破魔矢を処分する際の注意点を解説します。

喪中時の破魔矢処分

「喪中時は神社へお参りしてはいけない」と言われていますが、正しくは忌中の期間を指します

喪中とは故人が亡くなってから1年間を指し、忌中とは故人が亡くなってから49日間の期間を指します。忌中は49日間なので、50日を過ぎると神社へ破魔矢を返納できます

また、忌中であっても、お寺であればお参りに行くことが可能です。神社とお寺は同じように捉えられがちですが、それぞれ宗教が異なるため、参拝マナーも異なります。

お寺では葬儀や法要を執り行うこともあるため、忌中であってもお寺を訪れる機会はあります。

そのため、お寺であれば忌中はもちろん、喪中であっても、破魔矢を返納しに参拝することが可能です。

違う寺社に返納するときの注意点

破魔矢はいただいた寺社に返納するのが基本とされていますが、何かしらの事情でそれが難しい場合は、他の寺社に返納しても問題ありません。

他の寺社に返納する際は、神社でいただいたものは神社へ、お寺でいただいたものはお寺に返す点には注意が必要です。神社でいただいたものをお寺に返すと失礼にあたるため、気をつけましょう。

また、違う寺社に返納する場合、同じ宗派の寺社であれば引き取ってもらえる可能性があります。

受け入れの可否は寺社によって異なるため、事前に引き取りが可能かどうか確認してから持ち込みましょう。

破魔矢の意味と種類

破魔矢の意味と種類

ここでは、破魔矢の持つ意味や種類について解説します。

破魔矢の意味

破魔矢は、護符やお守りの一種であり、「矢」で「魔」を「破る」と書かれている通り、邪気を払うための縁起物とされています。主に神社で販売されており、新年の時期には初詣で多くの人々が購入します。

破魔矢は矢の形をしており、木製の軸に羽が取り付けられています。装飾には、金色や赤色の房や飾りが付けられることが一般的です。

破魔矢には、以下のような願いが込められます。

  • 不幸や災いなど「魔」を破って幸せに過ごせるように
  • 1年間のうちにチャンスを射止められるように

破魔矢の起源

破魔矢は、悪霊や災いを射ることで家や人々を守ると信じられていました

昔は正月に「射礼」という占いを行っており、「ハマ」と呼ばれる的に向けて矢を放ち上手く当てた子どもの地域がその年の豊作になるとされていました。

ハマを打つ矢を「ハマ矢」と呼ぶようになり、現代では行事が簡略化され矢だけが縁起物として残っています。

現代でも、多くの家庭では新しい年を迎えるにあたって破魔矢を購入し、それを飾ることで一年の無事を祈願します。特に厄除けや開運の意味合いが強く、正月だけでなく、厄年や大切な節目に合わせて購入されることもあります。

破魔矢の種類

破魔矢には様々な種類があり、それぞれの神社や地域によって異なる特徴や装飾が施されています。以下では、代表的な破魔矢の種類を紹介します。

1. 基本的な破魔矢

最も一般的な破魔矢は木製で、軸に白羽がついています。また、先端には金色や銀色の金具が付いており、初詣で見られるほとんどがこのタイプの破魔矢です。

2. 縁起物が付いた破魔矢

金色の鶴や亀、稲穂など縁起の良い装飾品が飾られた破魔矢もあります。このタイプの破魔矢は、主に特別な行事などで販売されます。

3. 大型の破魔矢

通常の破魔矢よりも大きなサイズのもので、神棚や玄関に飾るための破魔矢もあります。スタンドケース型や壁掛け型など種類も分かれており、専門店でより本格的な破魔矢を購入できます。

破魔矢には、その種類やデザインによって異なる意味や効果が込められています。購入する際には、自分や家族の願いに合った破魔矢を選ぶとよいでしょう。

破魔矢と鏑矢の違い

日本の伝統的な矢として「鏑矢(かぶらや)」がありますが、破魔矢とは特徴や意味合いが違います。

鏑矢は、矢を射ると先端の鏑が鳴る仕組みになっており、戦の合図として用いられていました。鏑矢の音には魔除けの効果があると言われており、悪魔を退ける意味があります。

邪気払いという点では破魔矢と似ていますが、魔除けの力は鏑が付いている分、鏑矢の方が効果は強いものとされています

破魔矢の飾り方

破魔矢の飾り方

ここでは、破魔矢の飾り方について解説します。破魔矢は家の中に飾ることで、厄除けや家内安全などのご利益を受けることができます。

破魔矢を飾る場所、方位

破魔矢を飾る場所は、神棚や床の間など格の高い場所が一般的です。神棚がない場合は、清潔な場所で目線より高い位置に飾るとよいでしょう

飾る際には、矢の先が天を向かないように気をつけましょう。これは、矢が上に向くと天の神様に対して矢を向けることになるためです。

寝かせて飾る場合は、魔除けのために矢の方向をその年の凶の方角に向けて飾ります。

破魔矢を飾る時期

破魔矢は、年始の厄除けとして正月に飾るのが一般的です。新しい年のスタートに合わせて、1月1日から飾り始める人が多いものです

その他のタイミングとして、正月を迎える前に破魔矢を飾る場合もあり、12月中旬の大安の日に飾ると縁起が良いとされています。

12月31日に飾るのは「一夜飾り」と呼ばれ、縁起が悪いとされているため避けましょう。これは、歳神様に誠意を欠く行為とみなされるためです。

また、破魔矢を片付ける日は、小正月の1月15日が目安とされます。端午の節句の5月まで飾っておく場合もあれば、「年中飾り」といって1年中飾っておく場合もあります。

破魔矢のお手入れ方法

破魔矢は繊細に作られた工芸品であるため、丁寧に手入れを行う必要があります。手入れによって、単に物理的な清掃だけでなく、破魔矢に対する敬意や感謝の気持ちを表すことができます。

【手入れの方法】

・ホコリ払い

柔らかい布や羽根はたきを使って、破魔矢の表面のホコリを優しく払います。特に飾りの部分や細かい装飾の部分は丁寧に行いましょう。

・乾拭き

乾いた柔らかい布で、破魔矢全体を優しく拭きます。破魔矢は湿気を嫌うため、水や洗剤は使わないようにしましょう。

自分で手入れしても取れない汚れがある時は、神社に相談してお清めしてもらいましょう。

まとめ

まとめ

破魔矢の処分は、授かった寺社に返納するのが一般的です。別の寺社に返納する場合は、失礼がないように事前に受け入れが可能か確認してから持ち込みましょう。

寺社に持ち込むのが難しい方は、お焚き上げの専門業者に依頼する方法もあります。破魔矢の他にも処分したい品物がある場合は、不用品回収業者を利用するとまとめて回収してくれるため便利です。

ご自身やご家庭の状況に合わせて、適切な方法を選びましょう。

破魔矢の処分は不用品回収クオーレにお任せください

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不用品回収クオーレでは、破魔矢の回収も行っています。

【こんな人におすすめ】

  • 忙しくて自分で処分する時間がない
  • 寺社に持ち込むのが難しい
  • 他の不用品もまとめて処分したい

不用品回収クオーレでは、お客様のスケジュールに合わせて不用品の回収を行っています。普段忙しくて時間がない方でも、土日祝日を問わず、好きな時間にお伺いできるため手間がかかりません

また、仏具や神棚など処分に迷うようなものでも、まとめて引き取ることが可能です

お問い合わせは24時間365日受け付けておりますので、破魔矢の処分にお困りの方はお気軽にご相談ください。

監修者

株式会社クオーレ
整理事業部・東海支部支部長
倉持 恵吾

6,000件以上の遺品整理や不用品回収のお悩みを解決してきた現役の遺品整理士。

2017年株式会社クオーレに入社後、4年目にして全支店1位の売上、見積もり成約率で表彰される。そろばん、販売士の資格を活かした幅広い知識で不用品回収から遺品整理、ゴミ屋敷片付けまでお客様の要望に寄り添った解決策を提案している。

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