「久しぶりに帰省すると実家がゴミ屋敷になっていた」
「隣の家からゴミのにおいが漂ってくる」
近年、ニュースやSNSなどで「ゴミ屋敷」が話題になることが増え、その実態が注目されるようになりました。住宅街やアパートの一室で、足の踏み場がないほどゴミが溜まっている光景を見たことがある方も少なくないでしょう。
ゴミ屋敷になる背景には、単なる生活習慣の乱れだけでなく、心理的な要因や精神疾患が関係している場合もあります。表面的にはゴミが溜まっているだけに見えても、その裏には複雑な理由が隠されていることも多いのです。
そこで本記事では、ゴミ屋敷になる3つの原因について解説します。ゴミ屋敷を片付ける方法についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
この記事で分かること
・ゴミ屋敷になる3つ原因
・ゴミ屋敷住人の心理的背景
・ゴミ屋敷を片付ける方法
もくじ
もくじ
ゴミ屋敷になるのはなぜ?3つの原因
ゴミ屋敷になる背景にはさまざまな原因がありますが、その原因を理解することが適切な解決策を見付ける糸口となります。ここでは、ゴミ屋敷になる主な3つの原因について解説します。
物が多く捨てられない
現代では、ネット通販の普及によって、物を手に入れるハードルが大きく下がりました。ワンクリックで欲しい物をすぐに購入できる便利さがある一方で、家の中に物がどんどん増えてしまい、片付けが追いつかなくなるケースがよく見られます。
手軽に物が手に入る時代だからこそ、本当に必要な物を判断することが難しくなり、結果的に不要な物を溜め込んでしまうのです。
また、物が少なかった時代を経験した年配の方は、「物を大切にする」価値観が根付いているため、物を捨てることに対して罪悪感を感じることが多いです。「まだ使えるかもしれない」「捨てるのがもったいない」という気持ちが強く、必要のない物まで残してしまうことも少なくありません。
片付ける時間がない
忙しい毎日を送る中で、片付けの時間を取るのが難しいと感じる人は多いです。仕事で残業が続くと、平日の夜は疲れてしまい、片付けに手を付けられないことがよくあります。さらに、休日も疲れが溜まっていると、身体を休めることを優先し、家事を後回しにしてしまいがちです。その結果、ゴミがどんどん溜まってしまう悪循環に陥ってしまいます。
また、忙しい人ほど食事を簡単に済ませるため、コンビニ弁当やデリバリーを利用することが多くなります。これらの食事はプラスチック容器や包装ゴミが多く出るため、片付けを後回しにすると、あっという間にゴミが増えていきます。こうした生活習慣が続くと、気づかないうちにゴミ屋敷化が進んでしまうのです。
不規則な生活でゴミが出せない
不規則な生活をしていると、ゴミ収集の時間に合わせてゴミを出すのが難しいことがあります。例えば、医療従事者や、夜間営業の飲食業に従事している人は、深夜や早朝の勤務が多いため、朝8時までにゴミを出すという自治体のルールに対応できない場合が多いです。
また、不規則な生活をしていると、曜日や時間感覚が乱れやすく、ゴミ収集日を忘れがちです。ゴミを出そうと準備をしていても、仕事から帰ると疲れ切ってしまい、つい後回しにしてしまうこともあります。
このような生活リズムが続くと、ゴミを出しそびれることが日常化し、家の中にゴミがどんどん溜まってしまいます。
ゴミ屋敷になる健康的・心理的要因4選
ゴミ屋敷になるのは、単なる生活習慣の問題だけでなく、健康や心理的な要因が関わっているケースもあります。特に身体的な制約や精神状態が原因となる場合は、本人の意思だけで解決するのが難しいことがあります。
ここでは、ゴミ屋敷になる健康的・心理的要因を4つ解説します。
体力低下や身体的に不自由な状態
高齢者や身体が不自由な人にとって、日常の家事をこなすことは簡単ではありません。年齢を重ねることで体力が低下し、重い物を持ち上げたり、部屋を隅々まで掃除したりするのが難しくなります。その結果、ゴミをまとめたり、収集所に運んだりすること自体が困難になり、家の中にゴミが溜まってしまうのです。
また、病気やけがなどで一時的に身体が不自由な状態にある場合でも、ゴミの片付けが難しくなることがあります。このような状況では、本人の努力だけでなく、家族や周囲のサポートも必要となってきます。
認知症
認知症が原因でゴミ屋敷化してしまうケースは珍しくありません。記憶力や判断力が低下する認知症では、購入した物のことを忘れて同じ物を繰り返し買ってしまうことがあります。その結果、家の中に物があふれるだけでなく、ゴミの日や分別方法も忘れ、処分すべきゴミがどんどん溜まってしまうのです。
さらに、認知症が進行すると、「片付ける」という行動自体を認識できなくなることもあります。散らかった部屋を見ても、それが問題だと感じなくなったり、片付ける意欲を失ったりします。
高齢者が一人暮らしの場合、認知症による行動の変化に周囲が気づきにくく、問題の発見が遅れることがあります。認知症の影響は本人だけでなく、家族や地域にも広がるため、早い段階で兆候を察知し、適切な対応を取ることが大切です。
精神疾患
ゴミ屋敷になるのは、精神疾患が原因となっていることもあります。主な疾患には、セルフネグレクト、うつ病、統合失調症などが挙げられます。これらの疾患は、無気力や意欲の低下を招き、日常生活に必要な行動が徐々に取れなくなるのが特徴です。
例えば、うつ病では、慢性的な疲労感や無気力が続き、体を動かすことさえ負担に感じてしまいます。また、統合失調症では、現実感覚や判断力が曖昧になり、散らかっている状況を問題と認識できず、ゴミが溜まってもそのまま放置してしまうことがあります。
精神疾患がゴミ屋敷の原因となっている場合、本人だけでの解決は難しいため、専門の機関を受診して治療を受けるのが先決です。
疲労や過度のストレス
疲労やストレスは、ゴミ屋敷化の隠れた引き金になることがあります。仕事の過労や人間関係の疲れが続くと、心身が限界に達し、片付けに手を付ける余力を失います。さらに、現代特有の「デジタル疲れ」も、片付けへの意欲を奪う原因の一つです。
長時間のスマホやパソコンの使用は、精神的なエネルギーを消耗させ、家事への集中力を低下させます。
ストレスや疲労が積み重なると、やがて無気力に陥り、部屋が散らかっても気に留められなくなります。散らかった部屋は、さらにストレスを増幅させ、悪循環を生む結果となります。
こうした状態を改善するには、ストレスの原因を特定し、優先順位を付けて解決することが必要です。また、自分に合ったストレス解消法を見付けることが、心身のバランスを取り戻し、生活環境を整えるきっかけになります。
ゴミ屋敷を片付ける方法
ゴミ屋敷を片付けるには、住人の気持ちや心理的な背景を理解しながら適切なサポートを行う必要があります。特に、精神的な要因が関わっている場合、無理のないアプローチが大切です。ここでは、具体的なゴミ屋敷の片付けの方法を4つ解説します。
住人の心理を理解し寄り添う
ゴミ屋敷化になってしまうのは、単に怠慢であるわけではなく、心理的な理由が隠されていることが多いです。例えば、物に対する強い執着心や精神疾患が原因になっている場合も少なくありません。そのため、まずは住人の話に耳を傾け、なぜゴミが溜まってしまったのかを理解する姿勢が大切です。
住人が自分の状況を認めるのは難しいこともありますが、無理に責めたり強制したりせず、寄り添うことが解決への第一歩となります。この段階で信頼関係を築くことで、片付けに対する抵抗感を和らげることもできます。
精神疾患があるなら医療機関を受診する
認知症やうつ病などの精神疾患が原因でゴミ屋敷化している場合、根本的な解決には医療機関での治療が欠かせません。これらの疾患は、無気力や判断力の低下を引き起こし、片付けや掃除といった基本的な行動が困難になることがあります。そのため、適切な治療を受け、住人の状態が安定すれば、少しずつ片付けを始められるようになる可能性があります。
しかし、中には治療を拒否する住人や、自分が病気であることを認めたくない人もいます。特に、高齢者の方や精神疾患に対する偏見を抱いている場合、「病気ではない」「大丈夫だ」と主張し、治療を頑なに拒むケースも見られます。
このような場合、無理に治療を促すと、かえって関係が悪化して、住人が心を閉ざしてしまうことがあるので注意が必要です。過度にプレッシャーを与えず住人の気持ちを尊重するようにしましょう。
少しずつ一緒に片付ける
ゴミ屋敷を片付ける際、一気にすべてを片付けようとすると、途中で疲れて挫折してしまうことがよくあります。そのため、少しずつ片付けに取り組む方法が効果的です。例えば、「1日15分だけ片付ける」といった短時間の目標を設定すると、負担が少なく、無理なく続けられるでしょう。
小さな積み重ねを続けることで、やがて部屋が片付くようになり、生活環境も改善されていきます。
また、一人で作業するよりも、家族や友人など信頼できる人と一緒に片付けるのもおすすめです。一人では中だるみしたり、途中で諦めたりしがちですが、複数人で作業を分担することで、負担が軽減されるだけでなく、片付けにかかる時間も短縮できます。さらに、他の人と一緒に作業することで孤独感がなくなり、楽しく片付けに取り組むこともできるでしょう。
専門業者に依頼する
ゴミ屋敷を自力で片付けるのが難しい場合は、専門業者に依頼するのも一つの方法です。プロの業者は、ゴミの仕分けや搬出に加えて、部屋の清掃、さらには害虫駆除まで対応してくれます。
また、重い家具や家電製品、分別が難しい粗大ゴミも回収してくれるため、安全かつ確実に片付けを進めることが可能です。
費用は発生しますが、短時間でゴミ屋敷を改善できるため、時間や体力に余裕がない人には大きな助けとなるでしょう。特に、ゴミの量が多い場合や、自力でどうにもならないと感じている場合は、プロに依頼するのが最善の選択肢です。
依頼する際には、ホームページや口コミを確認し、信頼できる業者を選ぶことが重要です。無料見積もりを行っている業者も多いため、複数の業者に見積もりを依頼し、費用やサービス内容を比較しておくと安心です。
ゴミ屋敷の片付けなら不用品回収クオーレにおまかせ
ゴミ屋敷に片付けに困ったら、不用品回収クオーレにご相談ください。どんなに散らかったゴミ屋敷でも、経験豊富なスタッフが安全かつ迅速に片付けます。
分別が難しいゴミや、大量に溜まった不用品、大型家具や家電製品など、自治体では処分が難しい物も一括して回収が可能です。必要に応じてクリーニングや消臭作業も行い、お部屋を清潔で快適な空間に整えるサポートを実施しています。
また、プライバシーにも配慮しながら作業を進めるため、周囲の目が気になる場合でも安心してご利用いただけます。
「近所に知られずに片付けてほしい」
「とにかく急いで解決したい」
こんなお悩みをお持ちの方は、ぜひクオーレにお任せください。最短即日でのお伺いが可能で、お客様のスケジュールに合わせて柔軟に対応いたします。
〈不用品回収クオーレの特徴〉
- お見積もり、ご相談0円
- 最短即日の回収が可能
- 自社スタッフが対応
お問い合わせは24時間365日受け付けています。
まずは見積もりだけ知りたいという方も、お気軽にご相談ください。
まとめ
今回は、ゴミ屋敷になる原因やその解決方法について解説しました。
ゴミ屋敷は、単に生活習慣が乱れているだけでなく、過労やストレス、さらには心理的な問題や精神疾患が深く関わっていることも少なくありません。そのため、表面的な片付けだけでは根本的な解決に至らず、住人の心理に寄り添いながら取り組むことが大切です。
一人で片付けを進めるのが難しい場合は、家族や友人のサポートが必要です。それでも解決が難しい際は、専門業者に依頼するのが一番です。プロの手を借りることによって、ゴミ屋敷を安全かつ確実に解決することができます。
不用品回収クオーレでは、24時間365日、いつでもお問い合わせを受け付けておりますので、ゴミ屋敷の片付けに悩んだ際はぜひお気軽にご相談ください。
株式会社クオーレ
整理事業部・東海支部支部長
倉持 恵吾
6,000件以上の遺品整理や不用品回収のお悩みを解決してきた現役の遺品整理士。
2017年株式会社クオーレに入社後、4年目にして全支店1位の売上、見積もり成約率で表彰される。そろばん、販売士の資格を活かした幅広い知識で不用品回収から遺品整理、ゴミ屋敷片付けまでお客様の要望に寄り添った解決策を提案している。