ゴミ屋敷の片付けに100万かかる？相場と費用を抑える5つのポイント

ゴミ屋敷の片付けに100万かかるのは本当？費用が高額になる3つのケース

ゴミ屋敷の片付けは、費用が100万円以上かかる場合があります。ここでは、ゴミ屋敷の片付け費用が高額になる3つのケースをご紹介します。

家の間取りが大きい

家の間取りが大きいと、片付けが必要な部屋の数も増えます。広い家では、通常よりも多くの不用品やゴミが散らばっているため、片付けにかかる時間や必要な作業員の数が増え費用も高くなります。

また、家に階段がある場合、作業員の移動や清掃に要する労力が増えるため、基本料金にプラスして追加費用が発生する可能性があります。一般的に「階段料金」と呼ばれ、階数に応じて料金が決められています。

しかし、間取りの大きさと費用が比例しているわけではありません。部屋が多くても、片付ける場所やゴミの量が少ない場合は、費用が高額にならないケースもあります。家の間取りは費用を把握する上で、一つの目安として捉えるといいでしょう。

特殊清掃が必要である

ゴミ屋敷の片付けで特殊清掃が必要になると、費用は一気に高額になります。特殊清掃とは、通常の清掃では除去できない汚れや臭い、害虫などを専門的に処理する作業です。特に以下のような場面で、特殊清掃が必要とされます。

• ハエやウジ虫が湧いている
• 体液や血液が染み付いている
• ペットの排泄物などの汚れが大量にある

これらの特殊な清掃作業には、高度な技術と専門的な道具が必要です。作業員の負担と労力が通常の清掃よりも大きくなるため、人件費も高めに設定されています。

また、清掃のレベルに応じて、使用する薬剤や機材代が料金に反映される場合もあります。

処分費用が必要なゴミがある

ゴミの種類によっては、処分に費用が発生するものもあります。例えば、サイズの大きい家具や家電は粗大ゴミ扱いとなるので、処分するのに費用がかかります。特に家電4品目のテレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機は家電リサイクル法によって、リサイクル料金を支払わなければならないため、片付け費用が高くなるでしょう。

他に自治体の普通ゴミに出せないような不用品は、回収費用だけでなく処分にもお金がかかるので、費用が加算されます。また、家庭ゴミ（食品や混在ゴミ）を含む可燃ごみやプラスチックごみは一般廃棄物収集運搬許可業者が引き取るルールになっています。このため、片付け業者が許可を取得していない場合、提携業者に引き取りを依頼することになり、回収費用が高くなる傾向です。

部屋の中を見渡して、どんなゴミが多いのか確認しておくと、費用が高くつくかどうかある程度把握しておくことができるでしょうに。

ゴミ屋敷の片付けにかかる費用相場

ゴミ屋敷の片付けにかかる費用は、部屋の間取りとゴミの量によって大きく変動します。以下は、間取り別とゴミの量に応じた目安の費用相場です。

〈間取り別の費用相場〉

間取り	ヒザ上までゴミがある	背丈までゴミがある（150cm〜）
1R〜1K	5〜10万円	15〜25万円
1DK〜1LDK	8〜15万円	20〜30万円
2DK〜2LDK	15〜25万円	35〜50万円
3DK〜3LDK	30〜50万円	50〜70万円
4DK〜	50〜70万円	70万円〜

参考：粗大ゴミ回収本舗、ミツモア

同じ間取りでも、ゴミの量によって片付けの費用は変わります。ヒザ上ぐらいまでのゴミ屋敷であれば、比較的作業スペースを確保しやすいので、片付けはスムーズに進むでしょう。しかし、背丈ほどゴミが積み上がっている場合は、ゴミの取り出しや運搬作業が困難になるので、片付けに必要な時間と人員が大幅に増え、費用も高くなります。

〈ゴミの量別の費用相場〉

ゴミの量	目安の間取り	費用相場
軽トラック1台分	1R〜1K	1〜2万円
1.5tトラック1台分	1DK〜2DK	2〜4万円
2tトラック1台分	2DK〜2LDK	4〜8万円
4tトラック1台分	3DK〜	8万円〜

参考：粗大ゴミ回収本舗、ミツモア

業者によっては、「積み放題」プランを実地しています。定額のせ放題プランとは、一律料金でトラックに積めるだけのゴミを回収してもらえるサービスです。

例えば、ワンルームのゴミ屋敷の場合2トン半～1台のゴミが想定され、実際の費用は最低でも3万円はかかるでしょう。ただし、上記の費用はパック料金で、サービスはゴミの回収のみです。クリーニングや消臭などもお願いすると、オプションで追加費用がかかるので注意しましょう。

ゴミ屋敷の片付け費用を決める5つの要素

ゴミ屋敷の片付けにかかる費用は、部屋の状況によって大きく異なります。ここでは、片付け費用を決める5つの要素について解説します。

作業時間と作業人数

ゴミ屋敷の片付け費用を左右する要素の一つは、作業時間と必要な作業人数です。ゴミの量や部屋の数によって、作業にかかる時間や動員されるスタッフの数は大きく異なります。片付ける量が多いと作業時間と人数は増えますが、それに伴ってスタッフの労働時間も増えるため、人件費は高額になります。

特に、ゴミ屋敷の片付けでは、通常の不用品回収やハウスクリーニングとは異なります。作業量が多く専門的な処理が必要になるため、必然的に作業時間と作業人数は多くなる傾向です。

一般的に、ゴミ屋敷の片付けにかかる時間は半日から丸一日程度です。作業人数は部屋の状況によって変動しますが、ほとんどの現場では2名以上のスタッフが動員されます。

部屋の間取り

ゴミ屋敷の片付け費用には、部屋の間取りも影響します。間取りが大きい場合、ゴミの量も多くなる傾向があります。例えば、大きなリビングルームや複数の部屋がある場合、片付ける必要のあるスペースが広くなり、費用も高くなるでしょう。

また、メゾネットタイプや内階段のあるタイプはゴミの運び出しに階段を往復することになり追加費用が発生します。さらに、駐車したトラックから家までが遠い場合や住宅密集地のため家の前にトラックを停められないなど、家からトラックまで距離があるケースは積み込みに時間がかかるため、余分に費用がかかることを考慮する必要があります。

部屋の階数

階段作業があると追加で費用が発生する可能性があります。これは、階段があるとゴミの運び出しに時間と手間がかかるからです。一般的には階数ごとに料金が設定されていますが、高層階になればなるほど、費用は高くなります。

通常の引越し作業や荷物の運び出しであれば、エレベーターがある物件だと階段料金はかかりません。

しかし、ゴミ屋敷の片付けでは、エレベーターを使用すると臭いが充満してしまうため、近隣住民への配慮から使用できないことが多いです。

また、部屋の出入口から出せない大きな家具や楽器など階段からの運び出しが困難なゴミがある場合は、クレーン車や昇降機を使って、部屋の窓から搬出するケースもあります。この場合は、階段料金に加えて特殊車両費がかかってくるため、費用はかなり膨らむでしょう。

ハウスクリーニング

ゴミ屋敷の片付けを考える上で、ハウスクリーニングを追加すると費用が増える要素の一つとなります。ハウスクリーニングは通常の片付けとは別途のサービスであり、依頼者が希望する場合に限り実施されます。特にゴミ屋敷の場合、長期間の汚れの蓄積やカビが発生していることが多く、専用の薬剤や道具を使用して徹底的に掃除する必要があります。

通常、キッチンやバスルーム、トイレなどの水回りのクリーニングが一般的で、長期間放置していた場合は専門的な技術と時間がかかるため、費用が高くなります。依頼する際には、これらの要素を考慮に入れて判断することが重要です。

特に、賃貸物件では原状回復を求められるため、元の状態に戻しておかないと、退去時に敷金を大幅に超えるクリーニング費用を請求される可能性があります。

ゴミの量と種類

最後の片付け費用を決める要素は、ゴミの量と種類です。ゴミの量が多いと、その分作業にかかる時間や作業スタッフの数が増えるため費用は高くつきます。床や通路が見えないほどの状態であれば、ゴミの片付けだけでもかなりの時間が必要になるでしょう。

また、処分するゴミの種類によっても片付け費用は変わります。回収するゴミの中に、自治体のゴミに出せないような不用品があると、処分にお金がかかります。例えば、引火性のある塗料やガスボンベ、バッテリー、農薬や化学薬品などです。

ゴミ屋敷の中で、一つ一つ不用品を確認するのは難しいかもしれませんが、部屋にあるゴミを把握しておくと、見積もりを受ける上での参考になるでしょう。

ゴミ屋敷の片付けに100万かからないように費用を抑えるポイント5選

ゴミ屋敷の片付けでは、部屋の状況によって片付け費用が高額になるケースがあります。ここでは、ゴミ屋敷の片付けが100万円かからないように費用を抑える工夫を5つご紹介します。

相見積もりをとって比較・検討する

ゴミ屋敷の片付けを依頼する際には、複数の片付け業者から見積もりをとることが重要です。1社だけの見積もりは、費用の相場が分からないため、万が一高額請求をされたとしても気づくことができません。

複数の業者から見積もりをとると、費用の比較ができるので、自分の予算に合った業者を選びやすくなります。また、相見積もりをとる際は、費用面だけでなくサービス内容や口コミを比較するのも大事です。各業者のホームページをしっかりと確認し、信頼できる業者かどうか見定めるようにしましょう

業者に予算を伝えておく

業者によっては、見積もりのときに様々なオプションをすすめてくることがあります。オプションはどれも魅力的に映ることでしょう。ただオプションの依頼分だけ費用は割高になります。そのため、費用を抑えるには、あらかじめ業者に予算を伝えておくことも大切です。業者が予算を把握していると、その予算内でできることを提案してくれます。

また、予め予算を知らせておくことで、不要な追加作業や高価なオプションを避けることができます。複数の業者に見積もりを依頼し、それぞれの提案を比較検討することも有効です。

不用品の買取のできる業者に依頼する

片付け業者の中には、不用品の買取を行っている業者もあります。ゴミを片付ける中で買い取れるものが出てくれば、買取金額を費用から差し引いてくれるので、総額でかかる金額が安くなります。

買取対象となりやすいのは、高価なブランド物や状態の良い家電製品などです。買取の金額も業者によって異なるので、できるだけ高く売るには複数の業者から見積もりをとるとよいでしょう。

不用品の買取は、フリマアプリを利用したりリサイクルショップに持ち込んで売却したりする方法もあります。しかし、実際に売れるかどうかは分からないので、片付け業者にまとめて依頼した方が簡単です。

できる範囲でゴミを捨てておく

片付け業者の訪問見積もりが入る前に、できる範囲でゴミを捨てておきましょう。食品系の有機物などのゴミは、袋に入れて捨てるだけなので、簡単に処分できます。ただし、一度に大量のゴミを出すと、近隣住民の迷惑になる場合があります。処分の際は複数回に分けて、ゴミを出すようにしましょう。

ちなみに、大阪市では1度に捨てられるゴミの量は45Lのゴミ袋3袋までと決まっています。

参照：大阪市

また、大きな家具や家電製品など、粗大ゴミを自分で処分すると費用は安くなる可能性があります。金額は自治体によりますが1点500円から1500円ぐらいです。ただし、自治体によって1度に申し込める粗大ごみの数が決まっている場合があるので確認しましょう。

例えば、神戸市の場合は1回で出すことができる大型ごみは、5点までです。

参照：神戸市

粗大ゴミを捨てる際は、回収してもらうまでに2〜3週間かかるのが一般的なので、早めの処分がおすすめです。

片付け業者の公式サイトから申し込む

費用を抑える上で見過ごされがちなポイントが、片付け業者の公式サイトから申し込むことです。公式サイト以外から申し込むと、費用が高くなる可能性があります。

例えば「東京 片付け業者」とインターネットで検索すると、東京のおすすめの片付け業者をまとめた比較サイトがたくさん出てきます。これらのサイトは、業者を比較検討する上で参考になりますが、そのサイトから申し込むと広告手数料がかかります。

広告手数料は、利用者側に見えないものとして上乗せされることが多いので注意が必要です。正規の料金でサービスを受けるには、業者のホームページから直接申し込みを行いましょう。

ゴミ屋敷の片付けなら不用品回収クオーレにご相談ください

不用品回収クオーレでは、ゴミ屋敷の片付けを行っています。ゴミ屋敷の片付けは、かなりの労力と時間がかかる作業なので自分で行うのは困難です。クオーレでは、専門の知識と技術を持ったスタッフが伺い、安全かつスピーディーに片付けられます。

また、ゴミの回収だけでなくハウスクリーニングや買取などお部屋の状況に合わせたサービスの提供が可能です。ゴミの適正処分はもちろん、近隣にも配慮しながら作業を進めるため、ご近所トラブルが起こる心配もありません。

「ゴミ屋敷を元の状態に戻したい」

「すぐに片付けてほしい」

こんなお悩みをお持ちの方は、ぜひクオーレにご相談ください。全国対応、メールやLINEで無料見積もりが可能、お急ぎの方はお電話で問い合わせください。お客様のご都合に合わせてスケジュールを調整いたします。

〈不用品回収クオーレの特徴〉

• お見積もり、ご相談0円
• 最短即日の回収が可能
• 自社スタッフが対応

お問い合わせは24時間365日受け付けています。まずは見積もりだけ知りたいという方も、お気軽にご相談ください。

ゴミ屋敷で100万円近くになった片付け事例

ゴミ屋敷の片付けでは、実際に100万円近くかかるケースがあります。ここでは、実際にあったケースとして3つの事例をご紹介します。

２LDKだけど天井までゴミが積み

前半でゴミ屋敷の片付け費用相場について解説しましたが、通常2LDKの広さであれば費用は15〜50万円ほどです。

しかし、この現場では天井まで未分別のゴミが山のように積み上がっていたため、片付け料金は100万円近い金額となりました。分別されていない混在ゴミは、分別作業に時間がかかる上、リサイクルできないことも多いので処分費用が高くなります。

こういったケースでは、トラック◯台分という単純計算にはならず、作業にかかる労力や時間、人数によって費用が大きく変わります。

悪徳業者で100万円以上の見積もりに！

こちらは悪徳業者に100万円以上の見積もりを提示されたケースです。最初に見積もりを受けた業者が極端に高い金額だったため、他の業者に見積もりを依頼して最終的にはクオーレにお任せいただきました。

部屋の状況として、段ボールや衣類は山積みになっていましたが、ゴミの量としては2tトラック2台分ほどでした。リサイクルできるゴミも多く、中には買取品もあったので当社での片付け料金は30万円でした。悪徳業者は不当に高額な料金を請求してくることがあるので注意しましょう。

１Kでも100万円近くになる片付け料金

1Kでも片付け料金が100万円近くになるケースがあります。それは、故人が亡くなってから時間が経過している現場です。孤独死や事故により、遺体の発見が遅れた場合、部屋全体が遺体の腐敗によって大きな被害を受けることがあります。さらにペットを飼育していた場合は、大量の排泄物や虫が湧いている可能性もあります。

異臭やシミがついてしまった不用品はリサイクルができず、すべて処分となるため、費用は膨らみます。また、ハウスクリーニングや片付け前後の特殊清掃まで必要になると、さらに費用は高くなります。

まとめ

今回はゴミ屋敷の片付けに100万円かかるのかどうかについて解説しました。実際にゴミ屋敷の片付けで、100万円かかるケースはそこまで多くありません。実際の業界相場としては数万円〜50万円ほどで収まる場合がほとんどです。

ゴミ屋敷の片付け料金は高額になりやすいですが、いくつかのポイントを意識することで費用を抑えらます。一番大切なのは、信頼できる良い業者を見つけることです。ホームページから口コミや実績をしっかりと確認し、自分に合った業者を選びましょう。

不用品回収クオーレでは、ゴミ屋敷の片付けを行っています。お問い合わせは24時間365日受け付けていますので、ゴミ屋敷の片付けにお困りの方はお気軽にご相談ください。