ガソリンを処分する3つの方法とは?処分のタイミングや注意点を解説!

ガソリンを処分する3つの方法とは?処分のタイミングや注意点を解説!

「古い車にガソリンが残っている」
「ガソリンをゴミで捨てる方法はある?」

こうしたケースのように、ガソリンの処分に困ってしまうことがあります。
乗らなくなった車やバイクに古いガソリンが残っている場合、そのまま使用すると故障や事故につながる危険性があります。

ガソリンは消防法によって危険物に指定されており、古くなったガソリンは適切処分する必要があります。処分の際には、正しく安全に処理しなければなりません。

本記事では、ガソリンを処分する方法や注意点について解説します。処分すべきタイミングも紹介しますので、ガソリンの処分にお困りの方はぜひ参考にしてください。

もくじ

ガソリンの処分方法

ガソリンの処分方法

ガソリンは、原則として自治体が回収する「一般ゴミ」として捨てることができません。多くの自治体では、ガソリンは産業廃棄物として指定されています。

一般ゴミに出せないからといって、ガソリンを川に流したり下水に捨てたりするのは厳禁です。

環境に悪影響を与えるだけでなく、不法投棄として罰則を受ける可能性もあります。

ここでは、ガソリンの正しい処分方法を解説していきます。古いガソリンは必ず正しい方法で処分しましょう。

ガソリンスタンドへ持ち込む

古くなったガソリンは、ガソリンスタンドへ持ち込んで処分するのが一般的です

専用の携行缶に入れて持って行くことで、無料で引き取ってもらえます。

ただし、すべてのガソリンスタンドで引き取ってもらえるわけではありません。

場合によっては購入したことを証明できるレシートがなければ回収してもらえないことや、そもそも回収を行っていないガソリンスタンドもあります。

また、ガソリンの状態によっては引き取りを断られるケースもあります。

雨水や異物、他の廃油が混ざっているガソリンは引き取りを断られやすいため注意しましょう。

そのため、持ち込む前に引き取りが可能かどうかを電話で確認しておくのがおすすめです

産業廃棄物処理会社へ相談する

ガソリンスタンドで引き取ってもらえなかった場合は、産業廃棄物処理会社へ相談します

産業廃棄物処理会社では、自治体での回収が難しいゴミを回収してもらえます。

注意点として、ガソリンは一般の不用品回収業者では処分できません。これは、ガソリンの処分にあたって、特別管理産業廃棄物の廃油の許可を受けた業者しか回収できないためです。

回収業者にガソリンの処理を依頼する際は、自治体の許可を受けているかどうかを確認してから依頼しましょう。許可を受けた業者かの判断が難しい場合は、管轄の自治体に相談することで、適切な処理業者を案内してもらえます。

少量のガソリン処分

ガソリンスタンドに持ち込むほどでもない少量のガソリンであれば、台所用洗剤と混ぜて中和させることで、捨てることができます

ガソリンは引火しやすい性質がありますが、洗剤と混ぜ合わせることで発火しにくくなり、火事の危険性が低くなります。中和させた後のガソリンは新聞紙などに染み込ませ、燃えるゴミとして捨てられます。

ただし、中和させたからといって発火の危険性がゼロになるわけではありません。

少量であってもガソリンスタンドで引き取ってくれることはあるため、無理に自分で処分することは避けましょう。

また、少量だからといって川に流したり下水に流したりするのは厳禁です。ガソリンを不法投棄した場合、廃棄物処理法に基づいて、5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金またはその両方が科される可能性があります。

ガソリンは、ガソリンスタンドに持ち込むか、産業廃棄物処理会社に依頼して処分しましょう。

危険なガソリンの処分方法

危険なガソリンの処分方法

ガソリンは消防法で危険物に指定されており、取り扱いが危険な液体です

ここでは、危険なガソリンの処分方法やガソリンと灯油の違い、古いガソリンを使用する危険性について解説します。

ガソリンと灯油の違い

ガソリンと灯油は、私たちの日常生活において欠かせない燃料ですが、それぞれの特徴や用途、安全性についてはあまり知られていません。

下表にガソリンと灯油の違いをまとめました。

 分類引火点用途
ガソリン第1石油類約-40℃ガソリン車の燃料
灯油第2石油類約50℃暖房器具の燃料

ガソリンは灯油よりランクが一つ高い危険度の第1石油類に分類されています

これは、ガソリンの引火点が-40℃と非常に低く、常に燃焼するのに必要な蒸気を放出しているためです。なお、引火点とは、火の元を近づけたときに燃焼が始まる最低温度のことです。

ガソリンは温度が-40℃でも火を近づけると燃えてしまいます。一方、灯油の引火点は50℃なので、灯油の温度が50℃に達していなければ火を近づけても燃焼しません。

この引火点の違いから、ガソリンは燃えやすい燃料として車に使われており、灯油は常温で燃えにくいため、家庭の暖房器具に利用されています

処理剤や凝固剤で処理する

ホームセンターや市販で購入できる処理剤や凝固剤は、主に道路上にこぼれたガソリンやエンジンオイルを吸着するための製品で、ガソリンを処分するために作られたものではありません。

処理剤を使用すると、ガソリンをある程度無害な物質に変えられますが、完全に引火の危険性がなくなるわけではありません。

また、廃油を処理するための凝固剤は、ガソリンには使用できません。凝固剤は温めた油に使用するものであり、ガソリンを温めると引火しやすくなるため危険です。

処理剤や凝固剤はガソリンの処理に適していないため、基本的には使用しないのが安全です

古いガソリンをそのまま使う

ガソリンは、時間が経つと酸化して劣化します。劣化が始まる目安は約2〜3か月です

酸化した古いガソリンを入れたままにしておくと、金属部分の腐食が起こり、エンジントラブルにつながるケースがあります。古いガソリンを入れたまま無理に車を走らせていると、エンジンが破損し大きな事故の原因となりかねません。

ガソリンはオレンジ色に着色されており、劣化すると茶色に変色し、最後は黒くなります。ドロドロになり臭いも発するようになるため、ガソリンの状態から劣化のサインを判断することもできます。

ガソリンの使用期限は半年程度が目安とされていますが、以下のようなケースでは劣化が早まります。

  • タンクがきちんと閉まっていない
  • 長期間屋外に駐車している

ガソリンを劣化させないためにも、車は定期的に給油をしてエンジンをかけることをおすすめします。3か月近くエンジンをかけていない場合は、意識的に車を動かす必要があります。

車を半年以上使っていないのであれば、ガソリンも劣化している可能性が高いため、処分を検討しましょう

ガソリン処分の注意点

ガソリン処分の注意点

ここでは、ガソリンの処分時や運搬時の注意点、正しい運搬方法について解説します。

ガソリン運搬時の注意点

ガソリンは引火点が低く燃えやすいことや、静電気がたまりやすい液体であることから、安全に運ぶための方法が定められています。

まず、ガソリンを入れる容器は静電気を逃すことができる金属製の携行缶が適切です。灯油用のポリタンクを使用すると、火災の危険性が高くなってしまいます。ポリタンクに入れてガソリンを保管したり、運搬したりすることは法律で禁止されているため、必ずガソリン用の容器を資料しましょう。

ガソリン用の携行缶はホームセンターで購入できます。また、車でガソリンを運搬するときは以下の点に注意が必要です。

  • 転倒しないように積載する
  • ふたをしっかりと閉めて蓋を上に向けて積む
  • 容器にガソリンと記載しておく

運搬中はガソリンを入れた容器が倒れないようにし、ふたをしっかりと閉めましょう。また、運転中にタバコを吸うのも厳禁です。タバコに火を付ける際にガソリンの蒸気に引火してしまう可能性があるため危険です。

ガソリンスタンドの引き取り義務

ガソリンスタンドでの回収が一般的な処分方法と解説しましたが、実はガソリンスタンドに法的な引き取り義務はありません。

多くの自治体が購入店やガソリンスタンドでの引き取りを推奨していますが、引き取ってくれるところは任意のサービスで引き取ってくれています。そのため、同系列のガソリンスタンドでも、引き取ってくれるところと受け入れを断るところがあります。

ガソリンスタンドに持ち込む際は、事前に受け入れ可能かどうか、費用はかかるかどうか確認してから持ち込むことをおすすめします

各ガソリンスタンドの引き取り事情

各ガソリンスタンドの引き取り事情

ガソリンの引き取り処分の可否は、地域やガソリンスタンドの方針によって異なります。

ここでは、各ガソリンスタンドやホームセンターでの一般的な引き取り事情を解説します。

ENEOS

ENEOSは環境活動の一環として廃油の回収に取り組んでいます。回収可能な廃油は古くなったガソリンや灯油などです。

処分可能かどうかは各サービスステーションによるため、処分を依頼する際は訪問予定のガソリンスタンドに連絡し、事前に確認しておきましょう。

出光

使用済みのエンジンオイルやガソリンなどの廃油は専門の廃棄物処理業者に処理を促しています。有料で引き取ってくれるステーションもありますが、回収可否はサービスステーションによって異なります。

コスモ石油

ガソリンの回収サービスは、各サービスステーションによって対応が異なります。期間限定で廃食用油の回収を行っているステーションもあります。

【廃食用油の回収拠点】

  • セルフ&カーケアステーション光が丘
  • セルフ&カーケアステーション中野哲学堂
  • セルフ&カーケアステーション芝浦

ホームセンター

ホームセンターでは、一般的にガソリンの引き取りは行っていません。ガソリンを処分できるのは、特別管理産業廃棄物の廃油の許可を受けた業者のみです。

灯油やエンジンオイルであれば引き取りを実施している店舗もあります。店舗で購入した製品のみ引き取り可能な場合もあるので、レシートがあれば準備しておくとよいでしょう。

消防署での引き取り

消防法によってガソリンは危険物に指定されているため、消防署でガソリンを回収してくれるのではと考える方もいるかもしれません。

しかし、消防署ではガソリンの処分は引き受けていません。そのため、処分にあたってはガソリンスタンドか産業廃棄物処理業者に依頼しましょう。

まとめ

まとめ

ガソリンの処分方法としては、ガソリンスタンドに持ち込むか、産業廃棄物処理会社へ依頼するかの二択が基本です

ガソリンスタンドで処分する際は、サービスステーションによって受け入れの可否が異なるため、事前に回収可能かを確認してから持ち込みましょう。産業廃棄物処理会社への依頼は自治体に相談することで、適切な業者を紹介してもらうこともできます。

ガソリンは燃えやすく非常に危険な液体です。川や下水に流すなど、無理に自分で処分しようとせず正しい処分を行いましょう。

監修者

株式会社クオーレ
整理事業部・東海支部支部長
倉持 恵吾

6,000件以上の遺品整理や不用品回収のお悩みを解決してきた現役の遺品整理士。

2017年株式会社クオーレに入社後、4年目にして全支店1位の売上、見積もり成約率で表彰される。そろばん、販売士の資格を活かした幅広い知識で不用品回収から遺品整理、ゴミ屋敷片付けまでお客様の要望に寄り添った解決策を提案している。

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