庭石は家の美観を引き立てる装飾アイテムの一つです。庭の快適さや景観を変えるために庭石や岩類を処分することがありますが、いざ処分となると正式な手続きに従って適切に処分しなければなりません。
また、処分にあたっては以下のような疑問も出てくるものです。
・庭石はどうやって捨てるの?
・庭石の処分で気をつけることは?
・業者に頼んだ時、費用はどのくらい?
この記事では、庭石の正しい8つの処分方法について解説します。
庭石の処分にかかる費用や注意点についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
もくじ
もくじ
庭石の正しい8つの処分方法
庭石は、主に以下の8つの方法で処分できます。
- 造園業者に依頼する
- 解体業者に依頼する
- ホームセンターに依頼する
- リフォーム会社に依頼する
- ネットオークションやフリマアプリで販売する
- 必要としている人に譲渡する
- 自治体にゴミとして出す
- 不用品回収業者に依頼する
ここでは、それぞれの処分方法について詳細を紹介していきます。
造園業者に依頼する
庭づくりや庭木の手入れを行う造園業者に庭石の処分を依頼できます。
状態がいい庭石や価値のあるものだと判断されると、無料で引き取ってもらうことも可能です。
ただし、近年は新設住宅(戸建て)の建設数が減少しており、庭がある家に住む人がどんどん減っていっています。
庭を持つ家庭が減少しているのに伴って、庭石の需要も昔に比べると低くなっていると考えられます。
庭石の再販や再利用が難しいと判断されると、業者によっては引取を断られるケースもあるでしょう。
造園業者に依頼する際は、処分にかかる費用は庭石のサイズや重量によって金額が変動するため、必ず依頼の前に見積もりを出してもらうようにしましょう。
解体業者に依頼する
建物の解体業者に依頼して庭石を引き取ってもらうこともできます。
解体業者は、建物の解体だけでなく、大きな石やコンクリートの処分にも精通していますので、安全かつ効率的な庭石の処分が可能です。
建物自体を解体する方にとっては一括で処分をしてもらえるため、手間がかからず便利です。
庭石だけの処分を希望している方は、引取費用に加えて解体費用もかかるため、他の処分方法を優先して検討しましょう。
ホームセンターに依頼する
ホームセンターは全国各地に店舗があり、手軽に相談できます。
新しい庭石を買う場合であれば、古い庭石の処分を一緒に依頼でき、庭のリフォームや模様替えをスムーズに進められます。
一部のホームセンターでは、古い庭石を無料で引き取ってくれるサービスや、運搬用のトラックを貸し出してくれる店舗もあるため、活用しましょう。これらのサービスは店舗によって内容が異なるため、回収やトラックの貸し出しを行っているか事前に確認が必要です。
庭石の処分にかかる費用は、基本料金に加えて運搬等の追加費用が発生する場合があります。ホームセンターに庭石の処分を依頼する際、必ず見積もりを出してもらって内容を確認しましょう。
リフォーム会社に依頼する
庭のリフォームを検討する際に、古い庭石が不要となるのであればリフォーム会社に庭石を引き取ってもらうことができます。
大きい庭石を処分する際には、外構の解体工事も必要となります。リフォーム会社に依頼することで一括して対応してもらえるため、一石二鳥です。
中には庭のリフォームは対応していないリフォーム会社もありますので、施工を依頼する際は事前に庭石の撤去が可能か費用面と合わせて確認しておきましょう。
ネットオークションやフリマアプリで販売する
ネットオークションやフリマアプリで、庭石のような大きい品物の売買が行われているイメージは薄いかもしれませんが、最近では小さいサイズから大きいものまで庭石の売買が行われています。
ネットオークションやフリマアプリで販売するメリットは、売れればお金になるかもしれない点です。費用をかけずに庭石を処分したいという方にはおすすめです。
しかし、情報の登録や価格交渉、販売後の運搬等、自分自身で進めないといけない作業が多いため手間や時間はかかります。買い手がすぐに現れない場合もありますので、手間をかけずに早く処分したい方は別の処分方法を検討しましょう。
必要としている人に譲渡する
庭のリフォームを検討している人や、新しい庭を作りたい人にとっては、庭石は魅力的な資材の一つです。石の質感や形状は庭のデザインに大きな影響を与えるため、自然の美しさを取り入れたい人にはとても人気があります。
もし庭石を必要としている人が周囲にいれば、譲ることで庭石が再利用され、環境にも優しい選択ができます。
ジモティーやフリマアプリでも取引が行われていますが、良い譲渡相手を見つけるためには庭石の詳細な状態を提供することが大切です。また、サイズの大きいものは配送に手間がかかるため郵送せず、着払いや直接受け取りが好ましいでしょう。
自治体にゴミとして出す
庭石を処分する方法の一つに、自治体のゴミ収集サービスを利用する方法があります。自治体によっては、小さなサイズの庭石であれば、陶磁器やガラスの分類としてゴミとして捨てられる場合があります。
陶磁器やガラスとして分類される場合、そのまま捨てるのではなく、新聞紙に包むなどして、決められた分別方法に従いましょう。
また、庭石は一般的に処理困難物として扱われることが多く、ほとんどの自治体では通常のゴミ収集で回収できません。ただし、一部の自治体では、特別な収集サービスや回収イベントを実施している場合があります。
地域によって収集ルールが異なるため、お住まいの自治体の公式サイトを事前に確認しておきましょう。
不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者に依頼するメリットは、庭石以外の不要物もまとめて回収してもらえる点です。庭のリフォームや掃除をしていると、庭石だけでなく土や砂利なども不要になることがあります。
これらの処分を一括して不用品回収業者に任せることで、効率的に庭石の処分を進めることができます。
庭石以外の回収品として、例えば次のものがあります。
- 土(リフォームや植え替えで出た余分な土など)
- 砂利(庭のデザイン変更で不要になった砂利など)
- 装飾品(古いガーデニングツールや使用しなくなった庭の装飾品など)
また、袋詰めや運搬も全て業者が行ってくれるため、手間がかかりません。
特に、大きくて重い庭石を自分で運ぶのは重労働ですが、プロの業者に任せることで、安全かつ迅速に処分してもらえます。
不用品回収業者は、時間がない方や自分で庭石を捨てるのが困難な方にとっておすすめの方法です。
庭石を無料で処分する方法
ここでは、庭石を無料で処分する方法を解説します。
造園業者に依頼する
造園業者とは、庭の設計やデザイン、手入れ、石材を専門に扱っている業者です。処分する庭石について、業者が再利用や再販の可能性を見い出せれば、無料で引き取ってもらえることがあります。また、希少性が高いものであれば、買取してくれる場合もあります。
希少性が高い庭石として、主に以下のものが挙げられます。
- さざれ石(国歌にも登場する石。大きい岩の中に比較的小さい岩がついている)
- 伊予青石(薄型で緑色の石)
- 紫雲石(水によって作られらた穴が散見される石)
- 椎葉石(薄い黒色と赤色が混じった色をした石)
- 高山石 (シワのような模様が特徴の石)
一般的には庭石の引き取りは有料となり、業者によっては処分のみのサービスは受け付けていないことがあります。地域によっては庭石の需要が高いこともあるため、一度お住まいのエリアの業者に相談してみるのがよいでしょう。
自分で再利用する
両手で持てるくらいのサイズの庭石であれば配置を変えるなどして再利用ができます。
普段からDIYに慣れ親しんでいる方にはおすすめの方法です。
主な再利用方法の例として、以下が挙げられます。
- 花壇
- 植木鉢
- 縁石
- オブジェクト
大きな庭石をリメイクする場合は重機が必要となるため、専門業者に依頼しましょう。
庭石の処分費用
庭石の撤去費用は、一般的には「1kgあたり30~40円」が相場です。仮に石の重さが50kgであれば、1,500円~2,000円ほどになります。
自身で庭石の重量を図ることは困難であるため、重さを知る必要がある場合には、次の計算式に当てはめて重量を算出しましょう。
縦(m)×横(m)×高さ(m)×比重(2.5)=重さ(t)
例えば、縦3m、横2m、高さ1mの石であれば、「3×2×1×2.5=15t(15,000kg)」となります。
そのため、処分にかかる費用は約45~50万円と試算できます。
また、重機を使う場合は回収の運搬費用として3~5万円が追加でかかります。庭の状況や庭石の種類によっても処分費用は大きく異なるため、詳細な費用は業者に確認しておきましょう。
庭石を処分する際の6つの注意点
ここでは、庭石を処分する際の6つの注意点を解説します。
重いものを無理して運ばない
重量のある庭石を無理に運ぼうとするのはとても危険です。庭石のサイズは大小さまざまですが、大きいほど怪我のリスクが増します。
また、石は不規則な形状をしていることも多く、持ち運びの際にバランスを崩しやすいものです。石を足の上に落としてしまったり、手を挟んでしまったりすると、骨折などの怪我につながる恐れがあります。
参考として、労働基準法では、人が一人で持てる荷物の重さを体重の40%までと規定しており、体重60kgの人であれば約24kgが目安となります。
個人で庭石を動かす場合、自身の体重の40%の重量を超えるような石であれば、安全性を考慮して業者に運搬を依頼することをおすすめします。
作業は複数人で行う
重い庭石を一人で運ぼうとすると、転倒するリスクや、腕や腰などの身体を痛めてしまうリスクがあります。
もし一人で作業をしていて怪我をしてしまうと、すぐに救助を呼ぶことが難しく、最悪の場合には命の危険も伴います。また、労働基準法では、成人男性において、55kg以上の荷物は、2人以上で運ぶことが推奨されています。
自分で運ぶ場合は、怪我や転倒のリスクを抑えるためにできるだけ複数人での作業をおすすめします。
庭石を買取している業者はほとんどいない
庭石の処分は撤去や運搬にコストがかかるため、積極的に買取を行う業者は少ないのが現状です。特に近年は庭石の需要が減っているため、昔と比べると買取を行う業者は減少傾向にあります。
処分してもらえる業者を見つけるのに苦労するかもしれませんが、買取は難しくても業者によっては無料で引き取ってもらえることもあります。まずは、お近くの造園業者に相談してみるのをおすすめします。
庭石を売ってお金にしたい場合は、ネットオークションやフリマアプリで出品することを検討しましょう。
川や山などに捨てるのは法律で禁止されている
庭石は石ではありますが、川や山に捨てることは不法投棄となるため禁止されています。不法投棄をした場合、以下の内容で処罰の対象となる可能性があります。
「5年以下の懲役、もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方」
また、公園や田畑など私有地以外の土の中に埋める行為も、同じく禁止されています。
「元々自然にある石を、そのまま自然に戻すのは問題ないのでは」と感じる方もいるかもしれません。しかし、家庭で使用した石は「自然の物」ではなくなってしまいます。
ガーデニングや家庭菜園で使った石には、植物の種や海外種が付着している可能性があり、川や山に捨てるとその地域の生態系を破壊してしまうことが懸念点です。また、不法投棄の処理は土地の所有者や自治体が行うため、地域全体に迷惑をかけることにもつながります。
そのため、庭石は不法投棄せずに業者に依頼して適切に処分しましょう。
見積もり依頼時に庭石のサイズや状態を伝える
庭石を業者に引き取ってもらう際には見積もりの作成を依頼しますが、適正価格を算出してもらうためには、庭石のサイズや状態などの詳細を正確に伝えることが大切です。庭石にひび割れがあったり崩れやすい状態にあったりする場合、まずは安全の確保が必要になります。
重機の搬入が必要な場合は、庭石の大きさだけでなく、庭の広さや他に置いているもの、建物の詳細など周辺環境も伝えておくと、効率よく撤去が進みます。
言葉で伝えることが難しい場合は、庭や庭石の配置に関する図面を書き下ろしたり、写真を撮ったりして、業者に共有することも検討しましょう。
複数の買取業者で見積もりを取る
庭石の処分費用の内訳は、回収費や運搬費、人件費など様々な要因が含まれます。業者によって見積もりが異なるため、複数の業者から相見積もりを取ることで費用相場を確認でき、適切な費用で処分を依頼できるでしょう。
業者の中には一般的な費用相場とは、大きくかけ離れた見積もりを出してくる業者も存在します。作業の際に、見積もりにはない追加費用を要求されることもありますので、事前に追加費用はかかる可能性があるかなど、不明な点は業者に確認しておきましょう。
庭石を安全に処分するなら不用品回収クオーレにおまかせ
不用品回収クオーレでは、不要になった庭石を回収しています。庭石以外にも庭のベンチやテーブル、砂利なども同時に回収が可能です。不用品の回収や処分に必要な作業はすべてスタッフが行うため、回収当日までお客様側で何か処分の準備をしていただく必要はありません。
また、お問い合わせから最短即日での回収を行っております。急いで処分したい場合や、引っ越し前に不用品を一気に片付けたい場合におまかせください。
ご相談、お見積もりは無料です。お問い合わせは24時間受け付けていますので、お気軽にご相談ください。
まとめ
重量のある庭石は自分で運ぼうとすると非常に危険です。安全に庭石を処分するためには、専門の業者への依頼を検討しましょう。また、自分で庭石を処分する場合は怪我のリスクを減らすために一人では作業を行わず、必ず複数人で作業することをおすすめします。
価値のある庭石をお持ちであれば、造園業者に相談してみましょう。場合によっては無料で引き取ってもらえることもあります。
庭石をすぐに手放したい、他の不用品もまとめて処分したいという方は、不用品回収サービスの利用が便利です。不用品回収クオーレでは、最短即日での回収に対応しています。見積もりだけのご相談も可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
株式会社クオーレ
整理事業部・東海支部支部長
倉持 恵吾
6,000件以上の遺品整理や不用品回収のお悩みを解決してきた現役の遺品整理士。
2017年株式会社クオーレに入社後、4年目にして全支店1位の売上、見積もり成約率で表彰される。そろばん、販売士の資格を活かした幅広い知識で不用品回収から遺品整理、ゴミ屋敷片付けまでお客様の要望に寄り添った解決策を提案している。