自転車の処分で以下のことについてお悩みではありませんか?
・自転車ってどうやって捨てるの?
・買い取ってもらうことはできる?
・すぐに処分できる方法は?
自転車は、子供用自転車、電動自転車などの種類によらず、粗大ゴミとして区分されます。また、自転車を処分する際は、防犯登録を抹消しなければいけない点が他の粗大ゴミとは違うところです。
この記事でわかること
・自転車を処分する8つの方法
・防犯登録の解除方法
・自転車処分するタイミング
本記事では自転車の処分方法について具体的に解説していきます。
もくじ
もくじ
自転車の処分方法
自転車の処分方法は大きく分けて7つあります。
- 粗大ゴミで処分する
- ゴミ処理施設へ持ち込む
- 自転車販売店での引き取りを利用
- リサイクルショップに買い取ってもらう
- フリマアプリやネットオークションで売る
- 友人や知人に譲る
- 不用品回収業者の引き取りを利用
それぞれについて紹介していきます。
粗大ゴミで処分する
不要になった自転車は、生活ゴミとして廃棄することができません。処分するには、自治体の戸別収集に出すという方法がもっとも一般的です。
粗大ゴミの出し方や収集日は自治体によって異なりますが、電話やインターネットから申し込みを行うことで回収の依頼を行えます。
粗大ゴミの処分するときの具体的な流れは下記の通りです。
- 粗大ゴミセンターへ申し込む
- コンビニエンスストアや小売店などで粗大ゴミ処理券を購入
- 指定する収集日・集積所に自転車を出す
申し込みから収集日までの期間は地域によって違い、おおよそ1週間程度です。
長いと1ヶ月以上かかることもあるため、回収日に希望がある方は早めに申し込んでおきましょう。
【地域別:自転車の処分手数料】
地域 | 手数料 |
新宿区 | ¥400 |
横浜市 | ¥500 |
千葉市 | ¥780 |
さいたま市 | ¥550 |
名古屋市 | ¥500 |
ゴミ処理施設へ持ち込む
戸別回収を依頼するほかに、自治体指定の粗大ゴミ処理施設へ自己搬入する方法もあります。自分で直接持ち込む手間はかかりますが、戸別回収よりも安価で、予約を行えば短い期間で処分できることが大きなメリットです。
粗大ゴミ処理施設へ自己搬入する場合は、処理施設で軽量を行い、持ち込んだ粗大ゴミの重量に応じた処理手数料が請求されます。
粗大ゴミ処理施設へ自転車を持ち込む具体的な方法は以下の通りです。
- 受付センターへ事前申し込みをする
- 指示に従い自転車を搬入する
- 手数料を支払う
粗大ゴミ処理施設によっては、事前予約が必要だったり搬入時間が決められていることもありますので、事前申し込みの段階でよく確認しておきましょう。
粗大ゴミ処理施設への自己搬入は、安い手数料ですぐに自転車を処分したい人におすすめです。
【地域別:粗大ゴミ処理施設の持ち込み手数料】
地域 | 手数料 |
杉並区 | 1点につき一律¥400 |
横浜市 | 1㎏当たり¥13 |
千葉市 | 10㎏までごとに¥270 |
さいたま市 | 100kg未満:無料 100㎏以上(例)ごみの重量が100㎏グラムの場合:100㎏×(¥20×税/10㎏)=¥220(税込) |
名古屋市 | 10㎏までごとに¥200 |
自転車販売店での引き取りを利用
多くの自転車販売店では、新しい自転車を購入したときに古い自転車を無料または有料で引き取ってくれるサービスを行っています。
ただし、自転車を購入した同店舗に限る場合や2台目以降は有料になるケースなど、店舗によって条件が異なるので申し込み前に確認しましょう。店舗にもよりますが、店頭持ち込みの場合、¥1,000前後で引き取りしてくれるところが多いです。
以下より自転車取引店での引き取りを行っている店舗をご紹介します。
イオンバイクモールの場合
イオンバイクモールでは、不要自転車の無料引き取りを実施しています。
ただし、対象となるのは店舗で新規に自転車を購入した方で、不要となった自転車を店舗に持ち込む必要があります。
不要自転車無料引き取りについての注意
- 新規に自転車を1台購入につき1台無料で引き取り
- 防犯登録の抹消手続きが必要な場合もある
サイクルベースあさひの場合
サイクルベースあさひでは、不要自転車を全店舗で有料回収するサービスを実施しています。注文した自転車の受け取り時に店頭まで持ち込めば1台¥550(税込)で、新車購入がない場合は、1台¥1,100(税込)で引きとってくれます。
リサイクルショップに買い取ってもらう
状態が良く使用に支障がない自転車であれば、リサイクルショップなどで買い取ってもらうのもおすすめです。
自転車の状態や機種によって変動しますが、自転車の買取価格は売値の約40%が相場と言われており、ブランド価格は考慮されていません。多くの店舗では出張買取サービスを行っているので、近所にリサイクルショップがなくても安心です。
自転車本体のキズや汚れ、防犯登録書類の有無は査定額に大きく影響するほか、故障が認められるものは買い取りを断られることもあるので持ち込み前に確認してください。
フリマアプリやネットオークションで売る
保存状態がきれいでまだ使えそうな自転車、ブランド品やロードバイクなどの場合は、フリマアプリやネットオークションに出品すると高値で取引できる可能性があります。
特にロードバイクや電動自転車、子供用自転車は需要があるため、フリマアプリやネットオークションで売れやすい傾向にあります。ただし、フリマアプリやネットークションに自転車を出品するには以下のようなデメリットがあります。
- 自分で梱包と発送準備をしなければならない
- 送料を考慮した料金設定、売却が必要
- 入金や商品到着後のトラブル
フリマアプリは状態の良いものや高価な自転車を出品することで高い利益が見込めるため、時間と発送などにかかる労力を惜しまない方にはおすすめです。
友人や知人に譲る
自分の身近に自転車が欲しい友人や知人がいれば譲るのも手段のひとつです。費用もかからず、何よりトラブルが起きにくいという点が大きなメリットでしょう。
また、知り合いに自転車の引き取り希望者がいない場合は、地域掲示板であるジモティーで貰い手を探してみるのもおすすめです。ジモティは同じ市町村内での取り引きが多く、不要になったものを有料で売ったり、無料で譲ることができます。
基本的には投稿者と希望者が直接連絡をとるため、取り引きがスムーズに行えるのもメリットです。
ただし、知人や友人に譲る時やジモティーで取り引きする際も、防犯登録を解除し譲渡証明証を用意するようにしましょう。
不用品回収業者の引き取りを利用
手間をかけたくないという方は、不用品回収業者に引き取りを依頼するという方法もあります。
不用品回収業者であれば、自分の都合の良い日時を指定できるほか、面倒な手続きなどはなく電話一本で予約できます。要望を伝えればスタッフが搬出からトラックへの積み込みまでの作業をすべて行なってくれますが、自転車1台だけでも料金は割高になります。
自転車以外にも粗大ゴミや不要な家電、家具などがある場合は、まとめて引き取ってもらうのがおすすめです。ただし、不用品回収業者の中には、後から高額な請求をしてくる悪徳業者も存在します。
悪徳業者を利用しないためにも、資格や許可をホームページで確認したり相見積もりを取るようにしましょう。不用品回収業者の利用は、手間をかけたくない方や他にも処分したい不用品がある方におすすめです。
防犯登録解除の手順と期間
自転車を処分または売却、譲渡する前には防犯登録の解除が必要です。万が一、防犯登録の解除がされていない自転車が他の人に渡った場合は、トラブルの原因となる可能性があるため必ず行いましょう。
防犯登録とは
防犯登録は自転車の購入時に加入義務があり、防犯登録をしていない(防犯登録シールが貼られていない)自転車に乗っていると盗難者として警察から職務質問を受ける可能性があります。
防犯登録の解除を行わずに譲渡や売却を行うと、自転車の購入者は防犯登録の再登録ができません。防犯登録は自転車を所有する本人の氏名、住所、自転車の車体番号などが登録されており、自転車を処分、譲渡、販売する前に、防犯登録の解除手続きを行う必要があります。
防犯登録解除の手順
防犯登録の解除は、自転車防犯登録店(自転車販売店)や警察署防犯係で行えます。防犯登録の解除には以下のような手順があります。
- 登録解除に必要な書類を準備
- 登録解除ができる場所に行く(自転車防犯登録店(自転車販売店)や警察署防犯係)
- 手続きを行い防犯登録解除
防犯登録の解除手続きに必要な書類は以下の通りです。
- 自転車本体
- 身分証
上記に加え、防犯登録カード(お客様控)があると称号が早くなり手続きもスムーズに進みます。
防犯登録の期間
防犯登録の有効期間は登録した翌年初から10年間です。有効期限を超過した場合は、防犯登録が抹消されるため再登録が必要になります。また、この有効期限を過ぎた自転車を処分する場合は、防犯登録の解除手続きを行う必要がありません。
放置自転車の注意点
私有地に放置された放置自転車は、「防犯登録ステッカーの貼り忘れ」や「未申請」など、持ち主が適正な管理をしていないケースがあるため、手順を踏んで撤去する必要があります。
ここからは、放置自転車の処分手順についてご紹介します。
放置自転車の処分手順
放置自転車の処分は、ひとつ間違えると所有者から損害賠償請求をされる場合もあります。しかし、きちんとした手順を踏んで対応すれば、損害賠償請求を受けても、その請求が認められる可能性は極めて低いでしょう。
自転車に防犯登録がされているのであれば、番号を警察で照会して盗難車でないかの確認を行うことが可能です。該当した場合は警察が引き取ってくれます。
放置自転車の処分は以下の流れで行います。
- 警察へ連絡し盗難車ではないか照合してもらう
- 警告文を貼り様子を見る
- 処分する
自転車処分のタイミングとコツ
自転車の処分を考えるタイミングはいくつか考えられます。以下のような場合は自転車を処分してしまうべきタイミングと言えるでしょう。
乗らなくなったとき
乗らなくなった自転車は、メンテナンスをしなければどんどん劣化していきます。売るにしても商品としての価値が下がってしまったり、知人に譲ろうと思っても状態が悪い自転車では誰ももらってくれません。
使う予定がないのにいつまでも残しておくより、早めに処分することをおすすめします。特に以下のような理由で自転車を乗らなくなった場合は早々に処分するべきでしょう。
- 子供が成長し子供用自転車が不要になった
- 引越ししてから乗らなくなった
- 移動の時は車中心になった
自転車の寿命が来たとき
自転車の寿命は、一般的に10年と言われていますが、走行距離や環境、メンテナンス状況、乗り方などによって大きく異なります。特に以下のような場合は、処分のタイミングです。
- タイヤの空気を入れてもすぐに抜ける
- 走行時に異音がする
- 自転車の錆がひどい
- フレームなどが変形している
処分のタイミングが訪れた自転車をそのまま使用し続けていると、思わぬ事故につながることもあります。特に購入から10年近く乗っている自転車は寿命が来ている可能性が高いので異常がないか今一度ご確認ください。
自転車の回収事例
ここからは自転車の回収事例をご紹介します。
東京都目黒区で放置自転車の回収
マンションの管理組合様より敷地内で大量に放置された自転車の回収をご依頼いただきました。住人以外の自転車が長い間放置されており、他の住民が駐輪場を利用できないほか
マンションの景観を大きく損ない大変迷惑しているという状況です。
見積もりに向かうと2トン車1台分の放置自転車があり、中にはチェーンが切れて使えない自転車もありました。翌日にトラックを向かわせ管理会社の方お立ち合いの元、すべて回収させていただきました。
愛知県春日井市で子供用自転車と不用品の回収
子供用自転車と不用品の回収をご依頼いただきました。子供が成長して使わなくなったという子供用自転車ですが、不用になったソファーやテレビなどと一緒に捨ててしまいたいとのことです。
電話見積もりの段階で、具体的な品目やサイズをお伝えいただけたので、そのままお見積もりをさせていただきました。
作業内容や料金にご納得していただき3日後に回収の予約を承りました。作業は到着してから30分程度で完了し、スピーディーな仕事にご満足いただけたようです。
自転車処分のまとめ
自転車の処分方法にはさまざまですが、処分手続きや費用の有無などはそれぞれ異なります。状態の良い自転車であれば、売ったり誰かに譲ったりするのも有効な処分方法でしょう。
ただし、自転車は処分や売却、譲渡する前に防犯登録を解除する必要があります。自転車の他にも処分する不用品がある方やとにかく処分に手間をかけたくない場合は、不用品回収業車に依頼してまとめて引き取ってもらうのがおすすめです。
株式会社クオーレ
整理事業部・東海支部支部長
倉持 恵吾
6,000件以上の遺品整理や不用品回収のお悩みを解決してきた現役の遺品整理士。
2017年株式会社クオーレに入社後、4年目にして全支店1位の売上、見積もり成約率で表彰される。そろばん、販売士の資格を活かした幅広い知識で不用品回収から遺品整理、ゴミ屋敷片付けまでお客様の要望に寄り添った解決策を提案している。