神社やお寺で手に入れた御札(おふだ)の正しい処分方法をご存じでしょうか?御札を処分する際は、以下のことが気になるものです。
・御札の有効期限っていつまでなの?
・どのタイミングで御札を処分すればいいんだろう?
本記事では、御札の正しい処分方法や処分時の注意点などについて解説していきます。御札の有効期限や処分のタイミングを理解し、正しい方法で処分することで、神様や仏様への感謝の気持を示すことができます。
もくじ
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御札の処分方法
御札とは、神社や寺院で頒布する護符(ごふ)の一種で、神棚や仏壇に納めたり、門口や柱などに取り付けたりして神仏の加護を願うものです。御札の主な処分方法として、以下の6つが挙げられます。
- お寺や神社に持ち込み処分
- お寺や神社に郵送で処分
- どんど焼きで処分
- 燃えるゴミで処分
- お焚き上げ業者に依頼する
- 不用品回収業者に引き取り依頼
ここでは、それぞれの処分方法について解説します。
お寺や神社に持ち込み処分
御札は、お寺や神社に持ち込んで処分するのが一般的です。多くのお寺や神社では、古い御札を返納するための専用の場所が設けられており、御札を置くことで適切に供養してもらえます。
ただし、授かった御札を別の神社やお寺に持ち込むことは避けましょう。寺社では、それぞれの神様や仏様を祀っているため、他の場所に返納することは敬意を欠く行為と見なされます。
お寺や神社に郵送で処分
御札を処分する方法として、お寺や神社に郵送で送る方法もあります。直接持ち込むことが難しい場合や、忙しくて時間が取れない方にとって便利な方法です。
御札を受け取った神社やお寺の公式サイトや電話で、郵送による返納が可能か確認しましょう。大抵の場合、郵送での返納を受け付けています。
返納の際は、お焚き上げ料や供養料が必要になるケースもあります。金額は神社やお寺によって異なるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
郵送の際も、御札を受けたお寺や神社に依頼するのがマナーです。
どんど焼きで処分
どんど焼きとは、お正月の飾りや古い御札を火にくべて焼く、日本の伝統的な火祭りです。
多くの地域では毎年1月に行われており、焼かれた正月飾りや御札が天高く舞い上がる様子が見られます。どんど焼きには、前の年のものを火の力で浄化し、新しい年の無病息災や家内安全を祈願するという意味があります。
地元のどんど焼きの日程を掲示板などで確認したうえで、御札を持ち込んで火にくべましょう。このとき、今まで守ってくれたことに感謝して手を合わせることが大切です。
燃えるゴミで処分
御札を「燃えるゴミ」として処分することも可能です。神聖な御札を家庭ゴミとして処分することに抵抗がある場合は、以下の手順を踏むことで感謝の気持ちを込めるとよいでしょう。
処分の際は、まず御札の効果に感謝して手を合わせたうえで、御札に少量の塩を振りかけて浄化します。
次に、御札を半紙や白い布で包んでゴミ袋に入れることで、御札をただのゴミとしてではなく、丁寧に扱うことができます。
また、家庭ゴミとして処分する際には、自治体が指定するゴミ収集の日を守る必要があります。地域ごとに燃えるゴミの収集日は異なるため、事前に確認しておきましょう。
お焚き上げ業者に依頼する
御札を処分する方法の一つとして、お焚き上げを専門に行う業者に依頼する方法があります。
インターネットで「お焚き上げ業者」と検索し、自分に合ったサービスを提供している企業を探しましょう。依頼する際は、フォームに必要事項を記入し、処分したい御札を郵送します。
業者によっては専用の返送キットを提供している場合もあり、便利に利用できます。
お焚き上げ業者に依頼することで御札が丁寧に供養されるため、安心して手放せます。
不用品回収業者に引き取り依頼
不用品回収業者に御札を引き取ってもらうのも、処分方法の一つです。不用品回収業者では、御札だけでなく、家庭で不要になったさまざまな物品をまとめて処分してくれます。
多くの業者が宗教的な品物の処分にも対応しており、適切に供養して処分するサービスを提供しています。
電話するだけで日程の調整から見積もりまで完了するため、手間もかからず便利に利用できる方法です。
御札の有効期限と処分のタイミング
御札には明確な有効期限はありませんが、処分のタイミングにはいくつかの目安があります。
一般的には、御札を授かってから1年が経過した時点や、新しい年を迎える初詣の時期が処分のタイミングとされています。
ここでは、御札の意味や有効期限、タイミングについて解説します。
御札の意味
御札は、神様を仰ぎ祀るための神聖なものであり、家庭や会社などの団体を守る役割を持っています。神棚や玄関など家の中の目立つ場所に飾られ、家族全員の安全や繁栄を祈るための象徴です。
お守りが個人の願いを叶えるために持たれるのに対し、御札はその場にいるすべての人々を守護する力があるとされています。
授かってから1年が目安
御札の有効期限には明確な決まりはありませんが、一般的には授かってから1年を目安に処分するのが通例です。これは、御札の効果が1年程度で薄れると考えられているためです。
特に旅行先や初詣で受けた御札は、その年の安全や幸福を祈願していることが多く、年が変わるタイミングで新しい御札を受け取り、古い御札を処分するのが理想的です。
御札を処分する際は、感謝の気持ちを込めて適切な方法で処分しましょう。
初詣のタイミングで処分
初詣は、御札を処分するのに最適なタイミングとされています。
初詣では、過去一年間の無事を感謝し、新たな一年の安全と繁栄を祈願します。その際に古い御札を処分し、新しい御札を受け取ることで、引き続き神様の御加護を受けられます。
初詣の際には、多くの神社やお寺で古い御札を返納するための専用の場所が設けられているため、一年間お世話になった御札を持参するとよいでしょう。
御札処分の注意点
御札を処分する際には、いくつか注意すべきポイントがあります。下記について留意することで、神様や仏様に対する感謝の気持ちを正しく伝えられます。
- 厄払いの御札を違う神社に返納する
- 古い御札を持ち続ける
- 返納の際は感謝をお賽銭で示す
- 返納先の見分け方
以下で、それぞれについて解説します。
厄払いの御札を違う神社に返納する
厄払いの御札を違う神社に返納することは避けましょう。
これは、神社ごとに祀られている神様が異なるためであり、違う神社に返納することは礼儀に反するとされているためです。
御札を返納する際は、必ず授かった神社に持ち戻り、感謝の気持ちを込めて返納することが重要です。
1年を目安に古い御札は処分する
御札は神様の御加護を受けるためのものであり、1年を目安にその役目を終えると考えられています。
これは御札に込められた神様の御加護が1年間持続するとされているためであり、年が変わるとともに新しい御札を迎えることで、引き続き御加護を得ることができます。
また、御札自体が木や紙でできていることから、劣化も考慮して、1年を目安に処分するのが望ましいでしょう。
返納の際は感謝をお賽銭で示す
御札を返納する際は、感謝の気持ちをお賽銭で示しましょう。
お賽銭は、神様や仏様に対する感謝と敬意を表すためのものであり、御札を返納する際にも同様に重要な役割を果たします。
神社やお寺では、お賽銭が神様や仏様への奉納として受け取られ、祈願や供養のために使われます。これにより、御札の返納が単なる廃棄行為ではなく、感謝と礼儀を伴った行動となります。
金額の大小は問わず、感謝と敬意を表してお賽銭を投げ入れましょう。
返納先の見分け方
御札を返納する際は、返納先を正しく見分けることが大切です。基本的には、御札に授かった神社やお寺の名前が記載されています。
返納するにあたって神社やお寺に直接出向くのが難しい場合は、郵送での返納を受け付けているか確認するとよいでしょう。
御札に記載のある神社やお寺に返納することで、神様や仏様に対する感謝の気持ちを正しく伝え、適切に御札を処分することができます。
御札の起源と種類
御札の起源には歴史があり、種類も複数あります。ここでは、御札の起源や種類について解説します。
御札の起源
御札の起源は平安時代に遡り、伊勢神宮から始まったとされています。
当時、「御祓大麻(おはらいたいま)」と呼ばれる御札が、神職によって全国に頒布されました。祈祷師が祈祷を行った証明として願主に届けていたもので、これが御札の起源とされています。
現在では「神宮大麻(じんぐうたいま)」と呼ばれ、全国の寺社で配布されています。
御札の種類
御札には、大きく分けて3つの種類があります。これらの御札は、それぞれ異なる役割や御利益を持ち、家庭や企業で祀られています。
それぞれの種類や内容は下表の通りです。
御札の種類 | 内容 |
神宮大麻 | 伊勢神宮の天照大御神を祀る御札。 全国の神社で頒布されており、神棚の中央に祀ることで家庭や企業の安全と繁栄を祈願する。 |
氏神神社の御札 | 地域の守護神を祀る御札。 各地域の氏神神社から授けられ、その地域や住民を守る役割を果たす。 |
神宮・氏神以外の御札 | 特定の願い事や御利益に対応しており、健康、安全、商売繁盛、学業成就など、さまざまな目的で授けられます。 |
まとめ
御札は1年を目安に処分することが推奨されており、初詣のタイミングで新しい御札に切り替えるのが一般的です。ほかにも、燃えるゴミや不用品回収業者へ依頼するなどさまざまな処分方法がありますが、供養やお清めをしたうえで処分しましょう。
また、御札は授かった場所に返納するのがご加護を与えてもらった神様や仏様への礼儀とされます。返納の際には感謝の気持ちをお賽銭で示しましょう。
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株式会社クオーレ
整理事業部・東海支部支部長
倉持 恵吾
6,000件以上の遺品整理や不用品回収のお悩みを解決してきた現役の遺品整理士。
2017年株式会社クオーレに入社後、4年目にして全支店1位の売上、見積もり成約率で表彰される。そろばん、販売士の資格を活かした幅広い知識で不用品回収から遺品整理、ゴミ屋敷片付けまでお客様の要望に寄り添った解決策を提案している。