ウォーターベッドは、ウォーターマットレスを用いたベッドで、水の浮力で体を支えるベッドです。1990年代に「最高の寝心地」と人気を博しましたが、近年では家庭用としての需要が減ってきています。
重さが日本用サイズでも750kgもあるウォーターベッドは、自分で動かすこともできず、処分に悩む人も多いのではないでしょうか。
今回は、ウォーターベッドの処分方法を紹介します。
ウォーターベッドの処分にお困りの方はぜひ参考にしてください。
もくじ
もくじ
ウォーターベッドの処分方法7つ
ウォーターマットレスの処分方法は次の7つです。
- 粗大ゴミで捨てる
- 解体して普通ゴミで捨てる
- リサイクルショップの買取りを利用する
- ベッド専門の買取り業者に依頼する
- フリマサイトやオークションに出品する
- ほしい人・知り合いに譲る
- 不用品回収業者に依頼する
それぞれの方法に確認するべき手順や注意点があります。ウォーターベッドの処分は難しく感じるかもしれませんが、手順通りに行えば安全に処分できます。
粗大ゴミで捨てる
自治体によって粗大ゴミの基準は異なりますが、基本的に一辺の長さが30cmを超えるものは粗大ごみとして出します。
まず、住んでいる地域の粗大ゴミ収集受付窓口に電話やインターネットから申し込みます。大きさを確認されることがあるので、前もって測っておくとスムーズです。
受付窓口で回収日や手数料が確認できたら、コンビニなど指定された場所で料金を支払い、粗大ゴミ処理券を入手します。
ウォーターベッドの処分にかかる手数料は、サイズによりますがベッドフレームとマットレスを合わせて1000~3000円程度です。
粗大ゴミとしてウォーターベッドを出す場合、自分で水抜きをする必要があります。
水抜きをしたら、ベッドに粗大ゴミ処理券を貼り、申し込み時に伝えられた収集日に収集場所に出します。
解体して普通ゴミで捨てる
ウォーターベッドを1辺30cm以内に解体すれば、普通ゴミとして処分できます。
ただし、自治体よっては解体しても粗大ゴミ扱いになることがあるので、お住いの地域の環境事業所や粗大ゴミ受付センターに確認が必要です。
普通ゴミで出せば低コストで処分できますが、解体や水抜き、分別には手間がかかります。
ベッドを切断するとなると、怪我をする危険性も出てきますので、解体が得意な知り合いがいたら頼むなどして無理なく行うと効率が良いです。
リサイクルショップの買取りを利用する
水が入ったウォーターマットレスの買取りは難しいですが、ベッド枠は買取りしてもらえる場合があります。
- シモンズ
- フランフラン
- カリモク
- 大塚家具
- フランスベッド
- イケア
- ニトリ
- 無印良品
上記メーカーのベッドは、リサイクルショップでも取り扱いがあるため、損傷や汚れが少なく、付属品が揃っているものは、買い取ってもらえる可能性があります。
まずは、リサイクルショップに、電話やホームページから確認すると無駄がありません。
ベッド専門の買取り業者に依頼する
ウォーターベッドの需要が減った今、ウォーターベッドのマットレスはリサイクルショップでは取り扱いがなく、売却が難しいのが現状です。
しかし、ベッド専門の買取業者なら、ウォーターベッドのマットレスもフレームと併せて売ることもできます。
ベッドの市場価格や、ベッド本来の価値十分把握しているため、高価買取が可能な点も魅力の一つです。
ベッド買取専門店のフクロウは、専門店価格で買い取り査定をしています。
東京23区・埼玉県南部・千葉県西部・神奈川県(横浜市・川崎市)まで無料査定・出張買取をおこなっています。
フリマサイトやオークションに出品する
ウォーターベッドは、メルカリやラクマ、ヤフオクなどのフリマサイトやネットオークションでの売却も可能です。
手順としては、汚れがあれば清掃して写真を撮り、ブランドや型番、使用年数、その他ベッドの状態がわかるように詳細を説明文に記載して出品します。
実際に売却されている件数は少ないですが、過去の取引では50000円ほどの値段がついているものもあります。
ウォーターベッドの元値を考えると利益は少ないですが、処分費用をかけずに手放す方法として選択肢の1つになります。
ほしい人・知り合いに譲る
寝心地のいいウォーターベッドを欲しいと思っている人が身近にいたら、譲って手放す方法もあります。
知り合いの中に見当たらない場合は、ジモティーなどの地元掲示板サイトの利用が有効です。ジモティーはフリマサイトのような仕組みですが無料で譲ることもでき、直接受け渡しが基本なので送料の負担を抑えられます。
引き取り手が見つかりやすいように、ベッドの状態がわかるような写真とともに、購入時期やサイズ、状態、運搬方法などを記載しましょう。
また、自分たちで運搬しなければいけないので、運び出しや運搬が可能かどうかの確認が必要です。
不用品回収業者に依頼する
「解体や運び出しをする労力がかけられない」「今すぐ手放したい」そのような考えの方は、不用品回収業者に依頼する方法があります。
事前に確認が必要ですが、マットレスの水抜きも併せて行ってもらえるので、大きく手間が省けます。水抜き作業を任せられるのは大きなメリットです。
最短で即日回収が可能でウォーターベッドを効率よく手放すことができます。
他の不用品も一緒に回収してもらえば、割安になって部屋の断捨離にもなります。
ウォーターベッド処分時の注意点
ウォーターベッドは他のベッドよりも重量が重く、現在では家具販売店の取り扱いがほぼないという特徴をもちます。
そのため、運び出しの際や、新しくベッドを購入する際には注意が必要です。
以下で詳しく説明しますので、ぜひ参考にしてください。
運び出しに注意
ウォーターベッドは水抜きをした後も100kgほどあり、運び出しは重労働です。
粗大ゴミとして出す場合、自分たちでベッドを運び出せるか検討する必要があります。
家族や友人、近隣の方に協力してもらえるようなら助けてもらいます。
東京都中野区のように、高齢者や障害のある方など、粗大ゴミを屋外へ持ち出すことが困難な方に対して、運び出し収集を行っている自治体もあります。
該当する場合は、自治体の粗大ゴミ受付センターに問合せるのも選択肢の1つです。
家具店での引き取りに注意
家具店の中には、新しいベッドを購入する際に、それまで使っていたベッドの引き取りサービスを行っている店もあります。
しかし、引き取りサービスを行っている店舗でベッドを購入する場合でも、ウォーターベッドは引き取りの対象外となっています。
例えば、ニトリでは1配送につき4400円(税込み)で大型家具の引き取りサービスを行っていますが、ウォーターベッドは引き取り対象外です。引き取り希望の場合は、事前に自身で水抜きをする必要があります。
家具店でウォーターベッドの引き取りサービスを受けられるのは、ウォーターワールドですが、新しくウォーターベッドを買う場合のみとなっています。
ウォーターベッドの水抜き方法
ウォーターベッドはそのまま捨てられないので、処分の際にはマットレスから水抜き作業を行う必要があります。水を抜くだけと聞くと簡単に聞こえますが、マットレスから大量の水を出す作業はかなりの手間と時間を要します。
以下に水抜きの方法を説明します。
粗大ゴミや普通ゴミで出したい方、フリマアプリやリサイクルショップを利用される方、誰かにベッドを譲ることを検討している方は、参考にしてください。
自分で水抜きする方法
ウォーターベッドの挿入口にホースを差し込み、ベランダや浴室など排水できる場所までホースを伸ばして排水します。寝室から排水できる場所までの距離によりますが、およそ5m以上のホースが必要です。
高低差が足りなくて排水が進まない場合は、排水ポンプや電動モーターが欠かせません。
マットレスには570L~820Lという大量の水が入っています。浴槽のお湯が約200Lだとすると、浴槽2.5杯~4杯ほどの水が入っていることが分かります。
それだけたくさんの水が入っているので、排水に要する時間は半日以上を見積もっておく必要があります。
水抜き業者に依頼する
自分では重労働でとても時間のかかる水抜き作業を、業者に依頼することで負担を軽減できます。
不用品回収業者などの業者に、水抜き作業のみを依頼することもできます。業者によって対応可能かどうか変わってくるので事前に確認が必要です。フレームだけでも売却したいなどの理由がある場合に利用します。
ウォーターワールドのベッドであれば、販売店のアフターサポートを利用したりして、水抜きを依頼できます。
ウォーターワールドのアフターサービスを利用した場合、22000円(税込み)で水抜きと解体を行ってくれます。
ウォーターベッドの寿命
ウォーターベッドの平均耐久年数は約7~8年です。引っ越しなどの移動によっては耐久年数が短くなる可能性もあります。
定期的にメンテナンスを行ったとしても、10年以内で買い替えの時期を迎えます。
メンテナンス方法
ウォーターベッドは、年に1回ウォーターバッグの中に防腐剤を入れる必要があります。防腐剤は中の水を清潔に保つだけでなく、バッグを内側から保護して長持ちさせるコンディショナーの効果もあります。
ウォーターバッグは経年劣化で硬くなってきます。硬くなった部分に物が当たって繰り返し擦れたところから水漏れがおきることがあります。水漏れがおきたらパッチキットで補修します。補修すれば、その後も問題なく使用を続けられます。
ウォーターベッドの回収事例
各地域のウォーターベッドを含む不用品回収の事例をまとめました。
不用品回収業者の利用が未経験の人も、利用の流れをイメージしやすいように、見積もりの段階からの回収事例を紹介します。
川崎市の回収事例
長年使用していなかったウォーターベッドを処分して、お部屋の有効活用をしたいとのことで、ベッドの水抜きと回収の依頼をいただきました。
当社のホームページをご覧になられ、同じようなベッドの回収事例をご覧いただき、お電話でお問合せいただきました。お電話口でお見積りし金額に納得いただけたため、お客様のご都合の良い日時のご予約をとらせていただきました。
水抜き作業はポンプを使用して、2名のスタッフで迅速丁寧に回収作業を行わせていただきました。
千葉市の回収事例
お引越し前に水漏れのあるウォーターベッド処分したいとのことで、水抜きと回収の依頼をいただきました。また、クローゼットや食器棚も買い替える予定のため、そちらも引き取り希望とのことでした。
他社様と比較いただき、「スタッフさんの接客姿勢を見て、こちらでお願いしたいと思いました」とのありがたいお言葉をいただきました。
ウォーターベッド、食器棚、クローゼットなど大型家具が複数点あり、運び出しに時間を要する内容でしたので、スタッフ2名でお伺いして、予定通り作業をいたしました。
名古屋市の回収事例
ご実家の整頓中で、ウォーターベッドやタンスの回収をご依頼いただいました。まずは「金額が知りたい」とのことでしたので、訪問させていただいて、依頼内容、お住まいの建物や周辺環境を確認後に見積もりをさせていただきました。作業人数や当日の作業の流れも併せてご説明いたしました。
他社様と比較いただいた結果、「料金体系が分かりやすく、お得だと感じた」との理由で、ご依頼いただきました。
当日は、ウォーターベッドの水抜き作業に慣れているスタッフが連携して作業を行い、迅速に作業を完了いたしました。
ウォーターベッドの処分まとめ
今回はウォーターベッドの処分方法について紹介しました。
損傷がなくキレイなウォーターベッドはベッド買取り専門店に依頼すると、高価買取してもらえる可能性があります。
粗大ゴミとして出す場合、ウォーターベッドは、重量が重く運び出しにくいため、自身で運び出す場合は、人手の確保が必要です。
また、自分たちで処分しようとすると水抜き作業も大変な労力を要します。
時間や労力がかけられない場合は不用品回収業者を利用する方法があります。
処分方法のそれぞれのメリット・デメリットを比較して、自身に最適な方法を選んでください。
株式会社クオーレ
整理事業部・東海支部支部長
倉持 恵吾
6,000件以上の遺品整理や不用品回収のお悩みを解決してきた現役の遺品整理士。
2017年株式会社クオーレに入社後、4年目にして全支店1位の売上、見積もり成約率で表彰される。そろばん、販売士の資格を活かした幅広い知識で不用品回収から遺品整理、ゴミ屋敷片付けまでお客様の要望に寄り添った解決策を提案している。