「実家が散らかっていてストレスが溜まる」
「親が物を捨てたがらず、片付けが進まない」
汚い実家に帰省するたび、ストレスを感じている方もいるでしょう。親が高齢になると片付けが難しくなり、物がどんどん溜まりやすくなります。実家が散らかっていると、ストレスが溜まるだけでなく、健康や安全面でのリスクも高まるため注意が必要です。
本記事では、汚い実家の片付けをスムーズに進めるポイントを解説します。
片付け方法も紹介するので、実家を片付けたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
この記事で分かること
・なぜ実家が汚くなるのか
・実家を片付けるポイント
・実家が汚くなると起こるリスク
もくじ
もくじ
実家が汚い理由
実家が汚いのは、親の高齢化に伴う4つの理由が挙げられます。それぞれ解説するので、ぜひチェックしてください。
片付ける体力がない
実家が汚い原因の1つに、高齢化により親の体力が低下し、片付けが難しくなっている点が考えられます。
年齢を重ねると筋肉量が減少し、物を持ち上げる力が弱まります。
物を移動させたり、ゴミを分別したりする片付けには、ある程度の体力が必要です。そのため、以前は簡単にできた作業でも、年齢を重ねると体力的に難しくなる場合があります。
判断力が落ちている
高齢になると認知機能や判断力が低下するため、物の整理や片付けられない状況に陥る可能性が高くなります。また、物を置いた場所が分からなくなったり、以前買ったのを忘れて同じ物を何度も買ったりするのも、部屋が散らかる原因といえるでしょう。
物の把握ができない状況が続くと、ゴミや不用品が部屋に溜まり、一度に片付けるのが難しくなります。
価値観の違い
実家が汚いと感じるのは、世代間の価値観の違いが影響している場合もあります。一般的に、親と子供では20〜30歳ほど年齢が離れているため、片付けや物を捨てる行為に対する考え方が異なることがあります。
例えば、親世代は「物を大切に扱う」意識が強く、必要ないものでもなかなか捨てられません。一方、子供世代は生活に必要な物を手軽に手に入れられるため「古いものはどんどん捨てて、必要になったら買う」という価値観を持っています。
物が捨てられない
実家が片付かないのは「物が捨てられない」と抵抗を感じることも理由として考えられます。親世代では「もったいない」感情が強く、たとえ不要な物でも捨てるのに抵抗を感じがちです。
物が捨てられないのは、戦後から高度経済成長期にかけての時代背景が大きく影響しています。物資が不足していた時代では「食料品や日用品を無駄にしない」と強く意識しており、資源を大切に使うよう求められていました。
そのため、親世代は物を使い切ったり再利用したりするのを重視し、捨てる行為に対して心理的なハードルが高い傾向があります。
実家が汚いことで起こるリスク
実家が汚いと見た目の問題だけでなく、健康や安全、家族関係にまで悪影響を及ぼす可能性があります。ほこりやカビが溜まったり、物が散乱したりすると、日常生活にさまざまなリスクが生まれかねません。
ここでは、実家が汚いと起こりうるリスクを具体的に説明します。
体調不良になりやすい
実家が散らかっていると、ほこりやカビが溜まって体調不良になりやすくなります。特に、カーペットやソファ・布製の家具などはほこりが溜まりやすく、アレルギーや喘息などの呼吸器系の疾患を引き起こすリスクが高まるでしょう。
また、台所や浴室の清掃が行き届いていない場合、湿気によってカビが発生しやすくなります。不衛生な環境は免疫力を低下させ、風邪をひきやすくなるなど、日常的な体調不良にもつながります。
特に、高齢者は身体の抵抗力が弱まっており、汚れた空気や水回りの不衛生さが原因で病気にかかりやすいため、注意が必要です。
けがや転倒をしやすい
汚れた実家では足元に小さな物が散らばっている場合もあり、つまずいてけがや転倒などの危険が生じます。
年齢を重ねた親世代には、多少のつまずきも骨折や深刻なけがにつながることがあり、非常に危険です。また、災害時や緊急時には、散らかった部屋が避難の妨げになるケースもあります。
安全な暮らしを維持するには、物を適切に整理し、けがのリスクを避けるのが重要です。
実家に帰りたくなくなる
汚い実家は心地よい空間とはいえず、帰省したくないと感じてしまいます。散らかった空間は、気持ちが落ち着かず、リラックスして過ごせません。
帰るたびに「片付けなきゃ」とストレスを感じると、実家への足が遠のいてしまうケースもあるでしょう。
家族の温かさを感じるはずの場所が不快感やストレスの源になると、結果として家族関係にも影響を与えかねません。実家の環境を整えるのは、家族の絆を保つためにも大切です。
貴重品や重要書類が見つからない
散らかった実家では、いざというときに貴重品や重要書類が見つからない場合もあります。保険の契約書や税金関連の書類・通帳など、重要なものほど埋もれてしまいがちです。
「あのとき、どこに置いたっけ?」と探す時間が増えるだけでなく、見つからないまま再発行が必要になり、大事な手続きが遅れてしまうケースもあるでしょう。
必要なものが無くなったときの焦りや、見つけられないストレスは計り知れません。物が多く、整理されていない環境では、重要な物の紛失が日常的に発生しやすく、ストレスを抱えやすくなります。
実家が汚いときの片付け方法
実家の片付けは、気が進まず心の負担が大きくなる方もいるでしょう。しかし、焦らず計画的に片付けると、スムーズに整理整頓できます。
ここでは、実家の片付けを効率よく進めるための具体的な片付け方法を紹介します。
親と相談
まずは、片付けを始める前に親としっかり相談し、家が綺麗になるメリットを伝えるのが大切です。親世代は物に対して「もったいない」という感情が強く、長年使い続けた物や思い出のある品物を簡単に捨てられません。
無理に捨てさせようとすると、親子間で摩擦が生まれる場合もあるため、丁寧に話し合いをするのが大事です。親が価値を感じ、大事にしている物を理解すると、スムーズに片付けを進められます。
親とコミュニケーションを取りながら一緒に片付けると、家族間の絆を深めるチャンスになるでしょう。
必要な物、不要な物を分ける
片付け始めるには、最初に必要な物と不要な物を分ける作業から行います。物が多いと一気に片付けるのは難しいため、カテゴリー別や部屋ごとに整理すると効率的です。
親がどうしても捨てたくない物はまとめて保管し、使っていない物や古い物は処分の対象にしましょう。
また「いつか使うかも」と保管せず「1年以上使っていないものは捨てる」と基準を決めると分別しやすくなります。
小さい場所から掃除する
片付け始める際、大きな部屋や大量の物ほど一気に片付けるのは難しくやる気が削がれるため、まずは小さな場所から手を付けるのがおすすめです。
例えば、引き出し1つや棚の1段、クローゼットだけを片付けるなど、少しずつ進めると達成感を得られるでしょう。
小さなエリアを整理整頓すると「これなら自分にもできる」と自信がつき、モチベーションが続くようになります。実際に、目に見えて綺麗になる場所が増えると片付けが楽しくなり、自然と他の場所にも手をつけたくなるでしょう。
不用品会社に依頼する
自分で処分するのが大変な大型家具や家電が出てきた際は、不用品回収会社に依頼するのがおすすめです。
特に、大型の不用品や重い物を自分たちだけで片付けるのは大変なうえ、時間もかかります。この場合は不用品回収のプロに依頼するとスムーズに処分でき、短期間で家全体を片付けられます。
片付けを不用品回収業者に依頼した際の、金額相場は以下のとおりです。
広さ | 金額相場 |
1R〜1K | 30,000〜70,000円 |
1DK〜2LDK | 50,000〜250,000円 |
3DK〜3LDK | 150,000〜500,000円 |
4DK〜 | 200,000〜700,000円 |
片付け費用は、部屋の広さやゴミの量によって変動します。多くの不用品回収業者では無料見積もりを提供しているため、依頼前に見積もりを出し費用を確認するのがおすすめです。費用だけ知りたい場合も、気軽に相談すると良いでしょう。
汚い実家を片付けるポイント
実家の片付けはハードルが高く感じるかもしれませんが、ポイントを押さえて無理なく進めるのが大切です。
ここでは、実家を片付ける際に知っておきたい3つのポイントを紹介します。
捨てる物は親に確認する
実家を片付ける際は、親に捨てようとしている物を確認してから捨てましょう。実家にある物はほとんどが親の所有物であり、私たちが勝手に「もう使わないだろう」と判断して捨てるのは避けた方が無難です。
親世代と子世代では物に対する価値観が異なり、古くて使っていない物でも大切にしている場合があります。勝手に捨ててしまうと、後々親との関係がギクシャクするかもしれません。物を処分する際は「これを捨ててもいいか」とそれぞれ確認しながら進めるのが大切です。
ゴミの日や回収日を確認する
片付けを進めていると、大量のゴミや不用品が出てきます。片付けようとまとめたゴミや不用品が溜まらないよう、事前にゴミの回収スケジュールを確認してください。
自治体によってゴミの回収スケジュールや分別ルールは異なるため、把握しないと片付けたゴミが自宅に放置され、片付けが思うように進まない場合もあります。
また、粗大ゴミは事前に回収の予約が必要で、回収日は2〜3週間先になる場合もあります。効率的に進められるよう、ゴミの回収日に合わせて片付けのスケジュールを計画しましょう。
一度に全部を掃除しようとしない
一度に全部を掃除しようとすると、心身ともに大きな負担となり途中で挫折しやすいため、段階的に進めるのが成功のカギです。最初に片付けの優先順位を決め、重要な場所や片付けやすい場所から手をつけると、無理なく進められます。
例えば、よく使うリビングやキッチンからスタートし、各部屋や収納スペースに移るなど、エリアを分けて計画的に取り組むのが大切です。また、1日で片付けを完了させるのではなく、数日に分けて進めると気持ちに余裕を持ちながら進められるでしょう。
実家が汚くて困ったらクオーレにお任せ
実家の片付けに困ったら、不用品回収クオーレにご相談ください。クオーレでは、これまで数多く汚部屋の片付けや整理整頓をお手伝いしてきた実績があります。どんなに物が溢れていても、経験豊富なプロのスタッフがスムーズに片付けを進めます。
大型の家具や家電、自治体では処分が難しい不用品も、まとめて回収可能です。ゴミの分別や処分手続きもすべてお任せいただけるので、手間も時間もかからず、片付けが完了します。
「実家の片付けが進まない」
「急いで片付けたいけれど時間がない」
このようなお悩みをお持ちの方は、ぜひクオーレにご相談ください。最短で即日対応も行っており、お客様のご都合に合わせて柔軟にスケジュールを調整いたします。
〈不用品回収クオーレの特徴〉
- お見積もり、ご相談0円
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「まずは見積もりだけ知りたい」という方も、お気軽にご相談ください。
まとめ
実家が散らかってしまう背景には、親の高齢化に伴う体力や判断力の低下が関係するケースが多くみられます。実家はあくまで親の所有物であるため、片付けを進める際には親の意見や感情を尊重しつつ進めるのが大切です。
また、片付けを進めるにつれてゴミや不用品が大量に出るため、事前にゴミの回収日や分別ルールを確認しておくとスムーズに進められます。
一度にすべてを片付けるのではなく、段階的に作業を進め、無理なく取り組みましょう。 自分での片付けが困難だったり、大型家具や家電の処分に困ったりした際には、不用品回収クオーレにお任せください。お問い合わせは24時間365日受付可能ですので、お気軽にご相談ください。
株式会社クオーレ
整理事業部・東海支部支部長
倉持 恵吾
6,000件以上の遺品整理や不用品回収のお悩みを解決してきた現役の遺品整理士。
2017年株式会社クオーレに入社後、4年目にして全支店1位の売上、見積もり成約率で表彰される。そろばん、販売士の資格を活かした幅広い知識で不用品回収から遺品整理、ゴミ屋敷片付けまでお客様の要望に寄り添った解決策を提案している。