「給湯器はどうやって捨てられる?」
「処分費用はどれくらいかかる?」
給湯器は、キッチンや浴室でお湯を供給してくれる、生活を支えるのに欠かせない存在です。種類も豊富で、ガス給湯器や電気給湯器、石油給湯器のほか、省エネ性能が高い「エコジョーズ」や「エコキュート」といったタイプも、最近では主流となっています。
そんな給湯器ですが、寿命を迎えたり故障したりすると、その処分方法に悩むことも少なくありません。給湯器の取り外しには、専門的な知識が必要で、自分で作業を行うと危険を伴う場合があります。また、業者が取り外した給湯器は、産業廃棄物と見なされるため、多くの自治体では粗大ゴミとして回収できないのが現状です。
そこで本記事では、給湯器の正しい処分方法について解説します。費用や注意点についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
この記事で分かること
・給湯器の正しい処分方法
・給湯器の処分費用相場
・給湯器を処分する際の注意点
もくじ
もくじ
給湯器の処分方法5選

給湯器は以下の5つの方法で処分できます。
- ガス会社や電気事業者に回収を依頼
- 他者に譲る
- リサイクルショップに売却
- フリマアプリやネットオークションで売却
- 不用品回収業者に依頼
それぞれ具体的な処分方法を解説します。
ガス会社や電気事業者に回収を依頼
給湯器を処分する際は、ガス会社や電気事業者に回収を依頼するのが一般的です。ガス給湯器はガス会社、電気給湯器なら電気事業者が対応窓口になります。設置業者の情報は、給湯器本体に貼られたシールや保証書に記載されていることが多いので、一度確認してみましょう。
回収には基本的に費用がかかりますが、同じ業者での買い替えの場合、無料で引き取ってもらえることもあります。費用は業者や契約内容によって異なるため、事前に問い合わせて確認しておくのが安心です。また、給湯器の取り外し作業には専門的な知識や技術が必要です。自分で取り外そうとすると危険が伴うため、必ず業者に依頼しましょう。取り外しから回収まで一括して対応してくれるので、手間がかからず安全に進められます。
他者に譲る
まだ使える給湯器は、他者に譲るという方法もあります。新居に給湯器が必要な人や、費用を抑えたいと考える人にとっては喜ばれるでしょう。給湯器は購入時に平均10〜15万円ほどの初期費用がかかるため、本体を譲り受けるだけでも大きな節約になります。
身近に譲れる相手がいない場合は、「ジモティー」などの地域掲示板を活用すると便利です。ジモティーでは、無料で譲渡するだけでなく、価格を設定して販売することも可能です。譲渡の際は、給湯器の型番や年式、使用状況を正確に伝えることが大切です。動作確認を済ませ、取扱説明書や付属品があれば一緒に渡しましょう。しかし、注意点として、違う種類の給湯器では不具合が生じる可能性もあります。その点も踏まえて説明しましょう。
参考:給湯器の価格
リサイクルショップに売却
まだ使える給湯器は、リサイクルショップで売却して現金化する方法もおすすめです。特に、リンナイ、ノーリツ、パロマ、パーパスといった大手メーカーの製品は需要が高く、買取対象になります。また、流通量が少ない石油給湯器は、ガスや電気給湯器に比べて高値で買い取られることがあります。
一方で、年式が古い製品や動作不良のあるものは買取を断られる可能性があるため、事前に状態を確認しておきましょう。地域によって需要が異なる点にも注意が必要です。例えば、寒冷地では石油給湯器の需要が高く、都市部ではガス給湯器が好まれる傾向があります。そのため、お住まいの地域で主に使われている給湯器の種類を把握しておくと、より良い条件で取引できる可能性があります。
参考:給湯器メーカー
フリマアプリやネットオークションで売却
給湯器をできるだけ高値で売却したい場合は、フリマアプリやネットオークションを利用するのも良い方法です。リサイクルショップとは異なり、全国の購入希望者にアプローチできるため、販売のチャンスが広がります。さらに、自分で価格を設定できるため、希望する金額で取引が成立する可能性があります。
ただし、写真撮影や商品説明の作成、発送準備など、手間がかかる点は考慮する必要があります。また、大型の給湯器の場合、送料が高額になることがあるため、あらかじめ配送方法や送料を確認し、それを踏まえた価格設定するといいでしょう。
フリマアプリでの売却は、リサイクルショップのように即日取引が成立するわけではありません。購入者が現れるまでに時間がかかることもあるため、早急に処分したい場合には不向きです。時間と手間をかけられる場合には、高値で売却できる可能性が高いためおすすめです。
不用品回収業者に依頼
壊れて動かなくなった給湯器や、古くて売却が難しい給湯器は、不用品回収業者に回収してもらうのが便利です。故障している給湯器でも問題なく回収してもらえるため、処分にかかる手間を大幅に省けます。取り外し作業から搬出まで一括で対応してくれるため、安全かつスムーズに処分を進められます。
また、不用品回収業者は給湯器以外の不用品も同時に回収してもらえるため、大掃除や引っ越し時の片付けと合わせて依頼するのもおすすめです。一度の依頼で複数の不用品を処分できるため、効率的に家の中を整理できます。業者によっては、まだ使用可能な給湯器を買い取ってくれる場合もあるため、動作確認ができる給湯器であれば、査定を依頼するのもいいでしょう。査定額が付けば、処分費用と相殺してお得に給湯器を手放せます。
給湯器の処分費用

給湯器の処分費用は、処分する方法によって大きく異なります。以下は、処分方法別の費用相場です。
処分方法 | 処分費用 |
ガス会社や電気事業者に回収を依頼 | 本体処分:3,000〜5,000円 取り外し工事:3〜5万円 |
他者に譲る | 無料 |
リサイクルショップに売却 | 無料(地域によって買取価格が変動する) |
フリマアプリやネットオークションで売却 | 無料(送料がかかる) |
不用品回収業者に依頼 | 5,000円〜(業者によって異なる) |
ガス会社や電気事業者に依頼した場合、処分費用はおおよそ3〜5万円が目安です。本体の処分費用自体はそれほど高額ではありませんが、取り外し工事には電気やガスに関する資格が必要で、専門的な作業を伴うため費用が高くなる傾向があります。
他者に譲渡したり売却すれば、処分費用をかけたりせずに給湯器を手放せ、現金化できる可能性もあります。特に、年式が浅く使用状況が良好な給湯器は、買い手が見つかりやすいでしょう。不用品回収業者に依頼する場合は、まず無料見積もりを取ることをおすすめします。
業者ごとに料金やサービス内容が異なるため、複数の業者から相見積もりを取ると、自分に合った業者を見つけやすくなります。故障品でも回収してもらえるため、動かない給湯器でも処分可能です。また、給湯器以外の不用品もまとめて処分してもらえるため、手間を大幅に省けるのが大きなメリットです。
参考:給湯器の処分費用
給湯器を処分する際の注意点

ガスや電気が接続されている給湯器を処分する際は、適切な取り扱いが求められます。素人がむやみに取り外すと、爆発や火災の原因になる可能性があるため、注意が必要です。ここでは、給湯器を処分する際の注意点を3つ解説します。
給湯器の種類によって依頼する業者が異なる
給湯器の処分は、種類に応じて適切な業者に依頼する必要があります。熱源によって担当する業者が異なるため、まずは自分の給湯器がどのタイプかを確認しましょう。
熱源 | 給湯器の種類 | 依頼先 |
ガス | ・都市ガス給湯器 ・LP(プロパン)ガス給湯器 ・エコジョーズ | ガス会社 |
電気 | ・電気給湯器(電気温水器) ・エコキュート | 電気事業者 |
石油 | ・石油給湯器 | 販売事業者 |
給湯器の種類は、本体のラベルや取扱説明書に記載されています。説明書には型番や問い合わせ先が記載されていることが多いので、事前に確認しておくと依頼先が見つけやすくなります。
業者が取り外したら産業廃棄物になる
専門業者が取り外した給湯器は「産業廃棄物」として扱われるため、自治体の粗大ゴミ回収では処分できません。産業廃棄物となった場合、ガス会社や電気事業者、または産業廃棄物処理業者に処分を依頼する必要があります。そして、金額も業者によって異なるので、事前に確認してみましょう。
自分で取り外しは危険
給湯器の取り外し作業は、専門知識が必要な危険な作業です。ガスや電気を扱うため、一歩間違えると感電やガス漏れ、さらには爆発といった重大な事故を引き起こすリスクがあります。費用を抑えたいからと自己判断で作業をすると、大怪我や二次被害を招く可能性があるため絶対に避けましょう。取り外し費用はかかるものの、安全を確保するためには専門業者に依頼するのが最善の方法です。
給湯器を処分するタイミング

給湯器は定期的なメンテナンスを行う機会が少ないため、突然故障してしまうことがよくあります。しかし、劣化のサインを見逃すと、ガス漏れや一酸化炭素中毒といった重大な事故につながる可能性があります。特に耐用年数を超えると故障しやすくなり、修理が難しくなるケースも多いため、早めの対応が大切です。ここでは、給湯器を処分するタイミングを3つご紹介します。
給湯温度が安定しない
給湯器を使用している際に、お湯の温度が安定しない場合は、交換や修理を検討するタイミングの一つです。お湯を出し始めたときに一時的に冷たい水が出る「冷水サンドイッチ現象」は、給湯器の仕様上、正常な現象です。しかし、お湯を出し続けているにもかかわらず温度が設定よりも熱くなったり冷たくなったりする場合は、給湯器内部に問題が発生している可能性があります。
まだ新しい給湯器であれば、保証期間内かどうか確認してみましょう。保証期間内であれば、無償で修理を受けられる場合があります。一方、保証期間を過ぎているのであれば、修理するよりも交換を検討する方が結果的に費用を抑えられることもあります。
参考:冷水サンドイッチ現象
タンクから水漏れをしている
給湯器のタンクから水漏れが発生している場合は、早めの対処が必要です。水漏れの原因としては、経年劣化、設置時の取り付けミス、配管の凍結などが考えられます。これを放置すると、タンク内でガスが不完全燃焼を起こし、一酸化炭素が室内に漏れるリスクがあります。一酸化炭素中毒は非常に危険で、最悪の場合、命に関わる重大な事故につながることもあるので注意しましょう。
水漏れを確認したら、まず給湯器の使用を中止し、専門業者に連絡します。業者が来る前に、給湯器の使用年数が分かれば調べておくと、修理や交換の判断がスムーズに進みます。
参考:給湯器から水が漏れる
給湯器から異音や煙がでる
給湯器から普段聞き慣れない音がしたり、煙や焦げたような臭いがしたりする場合は、故障のサインです。
不完全燃焼やガス漏れが起きている可能性があり、放置すると火災につながる危険性があります。「ブーン」という音であれば、モーターの回転音なので問題ありませんが、「ボンッ」という爆発音や異常な振動音がある場合は危険です。
まず、ガス漏れがないか確認し、臭いがする場合は速やかにガス会社や専門業者に連絡しましょう。異音や煙は初期の故障サインであることも多く、早めに対応することで大きなトラブルを回避できます。
参考:給湯器から異音がする
耐用年数が10年以上使用している時
給湯器の耐用年数は一般的に10年とされていますが、使用環境や頻度によって寿命は異なります。10年を超えると経年劣化が進み、故障のリスクが高まるだけでなく、稼働効率も低下しやすくなります。
また、耐用年数を過ぎている給湯器は、部品の製造が終了して修理が困難になることも少なくありません。
実際には10年を過ぎても使用できるケースが多いですが、予期せぬ故障に備えて早めの交換を検討するのがおすすめです。特に冬場の故障は生活に大きな支障をきたすため、寿命が近い給湯器は点検を依頼し、交換時期を見極めておくことが大切です。
参考:給湯器の耐用年数
給湯器を処分するなら不用品回収業者クオーレへ

給湯器の処分でお困りなら、不用品回収クオーレにお任せください。クオーレは、「産業廃棄物収集運搬許可」を取得しており、経験豊富なスタッフが取り外しから回収まで安全かつスムーズに対応いたします。長年使用して動かなくなった給湯器や、耐用年数を超えて修理が難しくなった給湯器など、どんな製品でも回収が可能です。
「不用品をまとめて回収して欲しい」
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給湯器処分に関するQ&A

ここでは、給湯器の処分でよくある質問をご紹介します。
給湯器の処分費用の相場はいくらぐらい?
給湯器の処分には、本体の処分費用と取り外し工事費用がかかります。本体の処分費用は3,000〜5,000円程度、取り外し費用は3〜5万円が相場です。ただし、新しい給湯器を購入する際、購入先で古い給湯器を引き取ってもらうことで処分費用が安くなる場合があります。費用を節約しようとして自分で取り外すのは非常に危険なので、必ず資格を持った専門業者に依頼しましょう。
参考:給湯器の処分費用
給湯器を高く買い取ってもらう方法は?
給湯器を高く買い取ってもらうには、年式が浅いうちに売るのがポイントです。一般的には製造から3年以内のものが買取対象になりやすいと言われています。また、査定額を上げるには、汚れを綺麗に落として見た目を整えることが大切です。購入時の付属品(説明書、保証書、ホースなど)もあれば揃えておきましょう。付属品があると次の買い手がつきやすいため、査定に良い影響を与えることがあります。
まとめ

今回は給湯器の正しい処分方法について解説しました。給湯器は、業者が取り外すと「産業廃棄物」となるため、多くの自治体では粗大ゴミとして処分することができません。自分で取り外そうとするとガス漏れや感電といった重大な事故につながるリスクがあるため、必ず専門業者に依頼して処分を進めましょう。
処分方法に迷った際は、どんな不用品でも回収が可能な不用品回収業者に依頼するのが確実で便利です。不用品回収クオーレでは、給湯器の取り外しから回収まで、経験豊富なスタッフが対応いたします。お急ぎの場合は最短即日対応が可能で、24時間365日いつでもご相談を受け付けております。ぜひお気軽にお問い合わせください。

株式会社クオーレ
整理事業部・東海支部支部長
倉持 恵吾
6,000件以上の遺品整理や不用品回収のお悩みを解決してきた現役の遺品整理士。
2017年株式会社クオーレに入社後、4年目にして全支店1位の売上、見積もり成約率で表彰される。そろばん、販売士の資格を活かした幅広い知識で不用品回収から遺品整理、ゴミ屋敷片付けまでお客様の要望に寄り添った解決策を提案している。